「ウルトラマンデッカー」松本大輝、幼少期の夢叶う！憧れのウルトラマン役に感慨
ウルトラマン新テレビシリーズ「ウルトラマンデッカー」（7月9日朝9時スタート・テレビ東京系）で主演を務める松本大輝が、16日に行われたオンライン制作発表会に出席し、憧れのヒーローへの思いや本作への意気込みを語った。この日は村山優香、大地伸永、宮澤佐江、小柳友、黄川田雅哉、武居正能監督も出席した。
本作は「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」の数年後を舞台に、ウルトラマンデッカーに変身する主人公アスミ カナタ（松本）が、GUTS-SELECTの一員として、謎の宇宙浮遊物体・スフィアと戦う青春群像劇。25周年を迎えた「ウルトラマンダイナ」の要素も取り入れている。
幼少期に「ウルトラマンコスモス」を観ていたという松本は、「自分がウルトラマンに変身して怪獣と戦うのがうれしくて。決まった時はフワフワした感じで家に帰りました」と切り出すと、「子供の頃にこういったヒーローを観て、カッコいいなと憧れていたので、僕もこのヒーローがカッコいいなと思ってもらえるような活躍ができたらと思っています」と意気込む。
映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦！ベリアル銀河帝国』（2010）以来12年ぶりのシリーズ復帰となった、アサカゲ ユウイチロウ役の小柳は「12年前に撮影をした時のスタッフさんとお会いして、僕が帰る場所を守り続けてくれたということにものすごく感動しました。僕にできるのは芝居しかないので、（その恩は）絶対に芝居で返そうと思って、この作品に臨みました。面白い脚本、面白い役をいただけたなと思って感謝しております」と感慨深げな様子を浮かべた。
さらに、映画『ウルトラマンサーガ』（2012）以来10年ぶりのシリーズ復帰となったカイザキ サワ役の宮澤は、「話を聞いた時は、この年でヒロインをやっていいんですか？ わたしは30やでと思っていたんですけど、蓋を開けたら副隊長でした」と告白すると、「（小柳）友くんとは違う作品ですが、AKB48時代に『ウルトラマンサーガ』に地球防衛隊の役で出させてもらって。その時は右も左も分からず、ただただ猪突（ちょとつ）猛進でウルトラマンと一緒に怪獣を倒すという役でしたけど、それが10年経つと副隊長かと思って、感慨深い気持ちになりましたね」としみじみ。「普段から後輩の面倒も見ていたので、お姉さんポジションもしっくりきています。ただ普段はヘラヘラしているので、役を落とし込むまでに時間はかかりました。皆さんとは和気あいあいと、楽しく撮影をさせていただきました」と副隊長のポジションについて語った。
その言葉通り、GUTS-SELECTのメンバーは笑顔が絶えず、和気あいあいとした雰囲気。つい3日ほど前に第1話～第3話を完成させたばかりの武居監督も、「戦う集団のカッコ良さを観てもらえたら。完成した作品はもちろん最高の出来になっています」と自信をのぞかせる。それを踏まえて、この日披露された特報映像を観た松本は「今、自分たちが観てもドキドキワクワクして心臓がヤバいです。視聴者の方もそれと同じくらいドキドキしていると思うんですけど、これからの放送を楽しみにしていただきたいですし、放送ではもっとスゴいことが起きるんでお楽しみに」と期待をあおった。
会場には、松本が変身するウルトラマンデッカーも登場。デッカーの隣に立った松本は「うれしいです」と笑顔を見せると、「子供の頃の夢が叶ったというか。やはり見た目に迫力があって。視聴者の皆さんにもぜひ会っていただきたいんですけど、本当に（宇宙をモチーフにしたデザインの部分が）キラキラしているんですよ」と興奮気味にコメント。宮澤も「お顔がカッコいいね。一緒に頑張ろうね」とデッカーに呼びかけた。
本作の見どころについて「前に座っている3人（松本、村山、大地）です」と語る小柳が「少しずつ成長していますし、最後まで頑張ってくれると思います」と語れば、宮澤も「先ほど皆さんにも観ていただいたダイジェストですが、前にいる3人の表情がもうすでに変わっているんですよね。それくらい彼らは成長しているし、その成長が皆さんの背中を押してくれたり、勇気や希望を与えてくれると思います」と続けた。
先輩たちの熱い思いを受け取った松本は、「スタッフさんたちみんなの気合が入っている作品なので、ファンの皆さまに楽しんでもらえる作品になったと。そう断言できるくらい頑張りました。カッコいい特撮シーンや人間ドラマもたくさんありますし、王道というか、ヒーロー作品としてカッコいい作品を作ることができたと思うので、そこをご覧ください」とメッセージを送った。（取材・文：壬生智裕）
