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赤井英和、息子監督のドキュメンタリー完成 自身のファイトに「ファンになりました」

赤井英和、ガッツ石松、赤井英五郎監督
赤井英和、ガッツ石松、赤井英五郎監督

 俳優の赤井英和が24日、スペースFS汐留で行われたドキュメンタリー映画『AKAI』完成披露試写会に息子の赤井英五郎監督とともに出席、息子が監督したドキュメンタリーを観て「赤井英和のファンになりました」と笑顔を見せた。この日は、赤井の兄弟子となるガッツ石松も来場し、晴れ舞台を彩った。

ガッツ石松も登壇!『AKAI』完成披露フォトギャラリー

 俳優、タレントとして活動する赤井英和が「浪速のロッキー」と呼ばれていたプロボクサー時代を追った本作は、世界王者に挑戦したブルース・カリー戦や引退の引き金になった大和田正春戦、そして再起不能のダウンを経て、映画『どついたるねん』で俳優デビューするまでを、当時の試合映像やインタビューと共に映し出す。

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 ステージに登壇した赤井が「緊張しまくりです」と語ると、息子の英五郎監督も「緊張しますよね」ともらし、どこか落ち着かない様子の二人。さらに客席には、赤井の試合の様子を伝えるテレビ中継場面の解説者として、本編にも登場していたガッツ石松の姿が。赤井にとっては、同じボクシングトレーナーのエディ・タウンゼントに指導を受けた先輩でもあり「自分にとっては兄弟子にあたる方なので、近しい感じに思っていた先輩。来ていただいてありがたい」と感激の表情を見せた。

 英五郎監督は、コロナ禍で大切な人と会えなくなる日々が続くなかで「大切な人に感謝を伝えたかった」という思いから本作にとりかかったという。しかし父親の赤井は、映画の撮影と気付いておらず、YouTubeだと思い込んでいた。「(映画だと)話したら、みんなに言いふらすから」と明かす英五郎監督に、赤井は「本当にビックリしましたよ」と笑顔で振り返る。

 劇中には、朝日放送テレビの協力により、赤井の現役時代の映像も使用されている。映像使用の許諾を得ようとしていた時期は、テレビ局もコロナの対応に追われていたころ。そのため、交渉はなかなか前に進まず、英五郎監督はあきらめてしまいそうになった時もあったという。

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 そんな時、祖父のすい臓がんが発覚。幻覚を見るようになった祖父の「今、赤井さんの映画を観ているんだ。面白いよ」という言葉に英五郎監督は、「この映画は絶対に完成させないといけない」と気持ちを奮い立たせたという。その熱意が伝わったのか、無事に映像の使用許可が下り、映画も完成。その経緯を語った英五郎監督は、今は亡き祖父のことを思い言葉を詰まらせ、横で見守っていた父の赤井は、そっとハンカチを手渡していた。

 また、赤井の俳優デビュー作となった映画『どついたるねん』(1989)の映像使用許諾をもらいに行ったところ、メガホンを取った阪本順治監督は「好きなだけ使っていいよ」と全面協力。そうやって、自身の若き日の映像がふんだんに使われた作品に、赤井は「久しぶりに赤井英和のファイトを見て、ファンになりました」と笑顔。現役のプロボクサーでもある英五郎監督も、がむしゃらに戦う父の唯一無二のボクシングスタイルに感銘を受けた様子で「今では、こんなボクサーはいないですよね」と語っていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『AKAI』は9月9日より全国公開

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