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映画『アキラとあきら』主人公たちは“半沢直樹”の先輩?後輩?

『アキラとあきら』より
『アキラとあきら』より - (C) 2022「アキラとあきら」製作委員会

 「半沢直樹」シリーズ、「下町ロケット」シリーズなどで知られる池井戸潤の同名小説を映画化した『アキラとあきら』(公開中)で、主人公の“あきら”たちが新卒で入行する産業中央銀行は、「半沢直樹」シリーズの主人公・半沢直樹が新卒で入行した銀行と同じ名前である。ここでは、銀行で広がる“池井戸作品ユニバース”をひも解いてみる。

竹内涼真&横浜流星、スーツ姿かっこよすぎ!映画『アキラとあきら』場面カット

 『アキラとあきら』は、父親の経営する町工場が倒産し、幼くして過酷な運命に翻弄(ほんろう)されてきた山崎瑛(竹内涼真)と、大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し、血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬(横浜流星)が、情熱と信念を武器に社会に立ち向かう姿を描く。

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 瑛と彬が新卒で入行するのが、日本有数のメガバンク・産業中央銀行。原作では、バブル(1986~1991)前後が舞台となっているが、映画の時代設定はリーマンショック(2008)前後に変更されている。半沢直樹の入行は1988年のため、小説では半沢が後輩、映画では半沢が先輩ということになる。もしも瑛と彬、半沢が同時期に活躍していたならば、とてつもない凄腕バンカーの集まりになっていたかもしれない。

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『アキラとあきら』より - (C) 2022「アキラとあきら」製作委員会

 産業中央銀行は、のちに東京第一銀行と合併して東京中央銀行となるが、東京第一銀行には、ドラマ化もされた「花咲舞」シリーズの花咲舞とその相棒・相馬健が勤務しており、ドラマ&映画化が決定している「シャイロックの子供たち」も東京第一銀行の支店が舞台だ。

 ちなみに、小説「花咲舞が黙ってない」では合併の際のエピソードが描かれ、“池井戸作品ユニバース”が展開。なお、東京中央銀行は、「下町ロケット」に登場する大企業・帝国重工のメインバンクでもある。

 また、東京中央銀行と顧客を争うライバル的存在として描かれる白水銀行は、「下町ロケット」の佃製作所、「ルーズヴェルト・ゲーム」の青島製作所などのメインバンクとして知られ、「株価暴落」「鉄の骨」にも登場する。

 “池井戸作品ユニバース”を知ったうえで、映画『アキラとあきら』や池井戸作品、映像化された作品群を観れば、新たな視点で観る面白さや発見があるのかもしれない。(編集部・梅山富美子)

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