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ジェームズ・キャメロン、マーベル&DC映画を批判「キャラ全員が大学生みたいに振る舞っている」

ジェームズ・キャメロン監督が物申す
ジェームズ・キャメロン監督が物申す - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 映画『アバター』(2009)や『タイタニック』(1997)などのジェームズ・キャメロン監督が、映画界を席巻し続けているスーパーヒーロー映画に物申した。

舞台は森から海へ…13年ぶり続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』場面写真

 キャメロン監督は「超大作に関して言えば──わたしはマーベルとDC映画について言っているのだが、キャラクターたちは実際に何歳かは関係なく、全員が大学生のように振る舞っている」とキャラクター描写の浅さを The New York Times のインタビューで批判。「(恋愛)関係を持ったりもするが、本当の意味では持てていない。自分の子供たちのために、引退したりもしない。わたしたちの拠り所であり、わたしたちに力、愛、目的を与えてくれるもの。あのキャラクターたちはそうしたものを経験しないし、それは映画の作り方として間違っているとわたしは思うんだ」と続けた。

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 キャメロン監督は2017年にも、当時ハリウッドで絶賛されていた『ワンダーウーマン』をばっさりと切って捨てていた。『ターミネーター』(1984)や『エイリアン2』(1986)などで強いヒロインを描いてきたキャメロン監督だけに、思うところが多かったようで、「ハリウッドが『ワンダーウーマン』について自己満足的な賞賛をしているのは、とても見当違いだ。彼女は“物”とみなされる女性の象徴であり、男性優位のハリウッドがやってきたことをまたやっただけだ! あの映画が気に入らなかったと言っているわけではないが、わたしにとっては『後退』だ」と The Guardian に語っていた。

 スーパーヒーロー映画旋風に苦々しい思いを抱いている映画界の巨匠たちは多く、2019年にマーティン・スコセッシ監督がマーベル映画は「映画ではない」とEmpireに発言したことも大いに議論を巻き起こした(「正直、ああいった作品に最も近いと感じるのは“テーマパーク”だ。あの状況下で、俳優たちは最善を尽くしているとは思うがね。人間が、感情的・心理的経験を他の人間に伝えようとする“映画”ではない」)。フランシス・フォード・コッポラ監督、リドリー・スコット監督、ジェーン・カンピオン監督らも同様の嫌悪感を表明している。

 なお、キャメロン監督の新作で約13年ぶりの続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は12月16日に日本公開される。(編集部・市川遥)

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