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稲垣吾郎「日々回復に向かっています」とメッセージ コロナ感染でイベント欠席

若葉竜也、玉城ティナ、中村ゆり、今泉力哉監督
若葉竜也、玉城ティナ、中村ゆり、今泉力哉監督

 先月末、新型コロナウイルスに感染し自宅療養していることを報告した稲垣吾郎が5日、都内で行われた主演映画『窓辺にて』(公開中)の公開記念舞台あいさつにメッセージを寄せ、回復に向かっていることをファンに伝えた。この日は、中村ゆり玉城ティナ若葉竜也今泉力哉監督が来場した。

【画像】イベントの様子

 本作は、『愛がなんだ』『街の上で』などの今泉監督がオリジナル脚本を手掛け、創作と恋愛を軸に描く、ちょっぴり可笑しい大人のラブストーリー。妻・紗衣(中村)の浮気を知りながら動じない自身にショックを受けるフリーライターの市川茂巳(稲垣)が、自分に正直な女子高校生作家・久保留亜(玉城)との出会いを経て、何事にも鈍くなっていた感覚を取り戻し、自分を解放していく。

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 本イベントを欠席した稲垣からの手紙には、「現在療養中のため、今泉監督や出演者の皆さまと一緒に登壇できず、とても残念です」という思いとともに、「日々回復に向かっています」とうれしい報告も綴られていた。また、第35回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された本作が観客賞を受賞したことを受け、「いつも応援してくださっているみなさまのおかげと感謝しています。そして、ずっとご一緒させていただきたいと思っていた今泉監督の作品に出演できたことは、僕にとって素晴らしい宝物になりました」と喜ぶ言葉もあった。

 今泉監督は「宝物という言葉がすごくうれしい」と感激。若葉も子どもの頃からテレビで見ていた稲垣との共演について、「独特の緊張感がありました。手の届く距離に稲垣吾郎という人がいるんだ。本気出せば肩とか叩けるんだなと思ったら不思議でした」と話して、会場の笑いを誘った。

 稲垣と中村による12分間の長回しのシーンの裏側も紹介された。中村が「12分も長回しする監督です!」と観客に可愛く言いつけると、今泉監督は「違います。台本は8分か9分だったんですけど、お芝居で3分くらい伸びた」と主張。「伸びたっていうのはよくないですけど、台詞や気持ちの間が足された」と真意を打ち明けた。続けて、今泉監督は稲垣に「2つ、3つ、台詞を足されていましたよね?」と確認するも「えっ、本当ですか?」と返されたことを明かし、「気づいていないくらい自然に言葉が増えていった。ただ(脚本に)書いてあることをやるのではなく、(紗衣と)向き合ってやっている空気だった」と説明した。

 さらに、今泉監督は普段、現場では冷静でいるそうだが、そのシーンをモニターチェックしているときに感情が高まったようで、後日、稲垣から「あの時、涙ぐんでいましたよね。俳優としてはすごいうれしかったです」と言われたことも、照れながら語っていた。(錦怜那)

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