大泉洋、“妻”柴咲コウの変貌に衝撃「こんな攻めた方じゃなかった」

　大泉洋が7日、都内で行われた映画『月の満ち欠け』のプレミアナイト試写会に柴咲コウと登壇し、撮影で見せた姿からの変貌ぶりに驚きの声を上げた。この日は大泉と柴咲とともに有村架純、目黒蓮（Snow Man）、田中圭、伊藤沙莉、菊池日菜子、廣木隆一監督も来場した。

【写真】大泉洋、有村架純、目黒蓮、柴咲コウら豪華集結！『月の満ち欠け』プレミアナイト試写会

　本作は、映画化もされた『鳩の撃退法』などの原作で知られる佐藤正午の直木賞受賞作を実写映画化。妻の梢（柴咲）と娘の瑠璃を事故で亡くし、悲しみに暮れる小山内堅（大泉）が、数奇な運命に巻き込まれていくさまが描かれる。

　撮影を振り返り、大泉は「僕は家族のシーンがすごく好き」と切り出すと、「柴咲さんは、今はもう撮影した時の梢さんとは変わり果ててしまったんですけどね。こんな攻めた方じゃなかったんです。本当に“お母さん”という感じで……」と柴咲の変貌を吐露しながら劇中での母親ぶりを称賛。実は、撮影途中で髪を切ったそうで、柴咲が「このタイミングで切れば変化がつけられると思って提案したんですよ」と説明すると、大泉は「そういう感じもあって、本当の親子のような、夫婦のような感じだったんです」と満足のいく仕上がりになったことを喜んだ。

　一方、大泉は「一つだけ慣れなかったのは、ものすごくノロけるんです、この夫婦は。そこが私になかなかないので、こういう夫婦もいるんだなと思いながら。生まれ変わったら、こういう夫婦がいいな」とつぶやいた。そんな大泉について、柴咲は「偉大ですよ。ものすごい安心感です。お芝居の動きとかでも、役者は『もうちょっと良くなるかもな……』と（思いながらも誰にも言えず）抱え込んでしまいがちですけど、そういうのを言わせてくれるし、大泉さんだとより良いシーンにしようと思えるんですよね。たまに愚痴やボヤキもありますけど……」と絶大な信頼感を寄せていることを伝えた。

　また、伊藤は「こんなに（イメージの）まんまな人には会ったことがなかったです」と笑うと、役に入り込んでいて話しかけにくい役者がいるなかで、大泉には「いいだろう」と判断して話しかけたことを打ち明ける。さらに、「カチンコが鳴ったタイミングでこっちを見られると笑いが止まらなくなって……」と思い出し笑い。続けて「カチンコ（が鳴った瞬間の役へ）の切り替えがあからさまで面白すぎて……。申し訳ないです。でも、楽しかったです、とっても」と話すが、大泉は「あなたとのシーンで笑うシーンなんかないですよ。あなた、笑いこらえてやってたの？」と驚き。「申し訳ないですよじゃないよ、バカヤロー。これから観る人はそういう思いで観るんだ！　『これ、笑いこらえてるんだ』（と思う）」とボヤキを止められずにいた。（錦怜那）

映画『月の満ち欠け』は12月2日より全国公開