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井上真央、キスシーンに10テイク 監督に公開質問

主演映画『わたしのお母さん』の公開記念舞台あいさつに登場した井上真央
主演映画『わたしのお母さん』の公開記念舞台あいさつに登場した井上真央

 俳優の井上真央が12日、東京・ユーロスペースにて行われた主演映画『わたしのお母さん』(全国順次公開中)の公開記念舞台あいさつに、共演の阿部純子杉田真一監督、メインテーマ曲を担当したピアニストのmayo岡本真夜)と登壇した。

【写真】井上真央の全身ショットも!

 本作は、長編デビュー作『人の望みの喜びよ』がベルリン国際映画祭ジェネレーション部門でスペシャルメンションを受賞した杉田監督が、母娘の関係を描いたヒューマンドラマ。幼いころから母の寛子(石田えり)に苦手意識を抱き、自分の気持ちを表すことのできない娘・夕子(井上)が、夫と暮らす家で母との同居生活を始める。

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 夕子と同じ長女であることから、母との距離感が理解できるという井上は「(夕子は)幼いころを思い返して感情が呼び戻され、自分の中に閉じ込めていたものと向き合う時間を重ねていったのかなと思いながら演じていました」と撮影を回顧。杉田監督が「今回、セリフがとても少なく、特に夕子は『……』がむちゃくちゃ多くて、そこをどう埋めていけるのか、井上さんの意見を聞かせてもらいながら作っていきました」と明かすと、井上は母と夕子の印象的なシーンを思い返し、「セリフはないんですけど、夕子がいつもと違う反応をして戸惑う母を見て、すごく切なくなってリハーサルの時に泣いてしまいました」と思わず感情的になったことも打ち明けた。

 また、井上は杉田監督に「酔っぱらった夕子が店長にチュッと(キス)されるシーンあるじゃないですか? あれ、監督の実体験と聞いたんですけど本当ですか?」と切り込み、「10テイクくらいやったんですよ。宇野(祥平)さんにたくさんされて。わたしは目をつぶってるから何が何だかわかんないまま」と話す。実際は創作したものらしいが、井上は「実体験だからこだわっていたのかと思いました」と言い、会場の笑いを誘った。

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 そして井上は「昨日、無事に初日を迎えて、今日、皆さんの前に立ってあいさつできていることに、今年一番ホッとしているかもしれない」と安心すると、「さっきも『お客さんいるかな?』『5人くらいだったらどうしよう』と言っていたんですけど、こうして皆さん集まってくださってうれしいです」とにっこり。そして「いろんな方々の力によって、いろんな奇跡を重ねて一つの映画が完成されてうれしいです」と本作の誕生を喜んだ。

 最後に、先日、第1子を妊娠し、春ごろに出産予定であることを発表した阿部に、司会者が「おめでとうございます」と声をかけると、井上も「おめでとうございます」と笑顔で祝福していた。(錦怜那)

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