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祝・70歳!アメリカの良心トム・ハンクスの現在

みんな大好きトム・ハンクス。
みんな大好きトム・ハンクス。 - REX/アフロ

 "アメリカの良心"と呼ばれる名優トム・ハンクスは、本日7月9日に70歳を迎える。現在、大ヒット公開中の『トイ・ストーリー5』でも変わらずウッディの声を担当しているハンクスは、これまでどんな道を歩んできたのかを振り返る。

2013年に来日した際のトム・ハンクス

 今から12年前の2014年、ハンクスの58歳当時、米「Forbes」誌の「もっとも信頼できるセレブ」のランキングで、第1位に輝いたのがトム・ハンクス。この頃から彼のイメージは変わっていないのではないか。俳優としての評価ももちろん高い。アカデミー賞では32歳で『ビッグ』(1988) で主演男優賞に初ノミネート。37歳の『フィラデルフィア』(1993)、38歳の『フォレスト・ガンプ 一期一会』(1994)で2年連続アカデミー主演男優賞を受賞し、これはスペンサー・トレイシーの1937年度、1938年度の連続受賞に続く、史上2人目の快挙となった。その後も3回ノミネートされ、『プライベート・ライアン』(1998)、『キャスト・アウェイ』(2000)で主演男優賞候補に、『幸せへのまわり道』(2019)で助演男優賞の候補になっている。

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 さらに近年は、映画界の名誉ある功労賞を2賞も受賞。2002年に46歳でAFI生涯功労賞、2020年に64歳でゴールデングローブ賞セシル・B・デミルの栄誉に輝いた。また評価は映画界にとどまらず、アメリカ文化への貢献を讃えるケネディ・センター名誉賞を2014年に58歳で、アメリカの最高位の賞である大統領自由勲章を2016年に60歳で授与されている。

 そんな数々の栄誉に輝く彼だが、少年時代には苦労が多かった。ハンクスは1956年7月9日、米カリフォルニア州サンフランシスコ近郊のコンコードで、料理人の父と病院職員の母の間に生まれた。彼が5歳の時に両親が離婚し、ハンクスは姉と兄と共に父と暮らし、末の弟は母親と暮らすことになる。

 その後、父は2回再婚し、レストラン勤務の転職も多く、ハンクスは後に1988年の米「Rolling Stone」紙で「あの頃、100万回くらい引っ越した(笑)。6か月ごとに引越ししていた気がする」と語っている。そんな引越し生活には苦労が多かったが「おかげで、どんな環境にも適応する柔軟性が身についたと思う」と振り返っている。

 その取材で彼が語った少年時代の彼は「オタクで、変わり者だった。ものすごく、痛々しいほど、内気だったんだけど、映画を見ながら、面白いセリフを叫ぶような子供でもあった。だけど、トラブルを起こすことはなかったよ。いつもいい子で、責任感があった」とのこと。今もその雰囲気は残っているのではないだろうか。

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 その後、カリフォルニア州のシャット・カレッジから州立大学サクラメント校に編入して演技を学び、1979年に23歳でニューヨークに移り、翌年『血塗られた花嫁』(1980)で映画デビュー。その後しばらくヒット作に恵まれなかったが、『スプラッシュ』(1984)、『ドラグネット』(1987)がヒットして注目を集め、先述の『ビッグ』(1988)でのアカデミー賞ノミネート以降、順調にキャリアを積み重ねている。

 私生活では、結婚が2回。1977年に息子コリンが誕生し、翌年1978年に22歳で女優サマンサ・ルイス(2002年に骨肉腫により死去)と結婚。1982年に娘エリザベスが生まれるが、1987年に離婚。1988年に32歳で女優リタ・ウィルソンと結婚し、1990年に息子チェット、1995年に息子トルーマンが生まれている。

 4人の子供たちもそれぞれに活躍中。コリン・ハンクスは『Mr.ノーバディ2』(2025)、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019)などの俳優として活躍中。エリザベス・ハンクスは、子供時代に父が出演する映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)と父が監督・脚本・出演を手がけた『すべてをあなたに』(1996)にエキストラとして出演したが、女優にはならず、EA・ハンクスというペンネームで「TIME」誌などに寄稿するライターになった。

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 また、リタ・ウィルソンとの間の息子2人は映画業界へ。長男チェットはドラマ「ランニング・ポイント」(2025-2026)、「Empire 成功の代償」(2018-2019)などに出演。次男トルーマンは、俳優ではなくスタッフとして映画界に入り、フィルムローダー(フィルム装填係)として『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(2025)、『ザ・ザ・コルダのフィニキア計画』(2025)などに参加。『オットーという男』(2022)では、父が演じた主人公の若い頃を演じている。

 今やハンクスは、3人の孫娘たちを可愛がる祖父でもある。コリン・ハンクスには、2011年に娘オリビア、2013年に娘シャーロットが誕生。チェットにも2016年に娘ミカイアが誕生。トム・ハンクスは2023年に67歳で登場した米トークショー「Entertainment Tonight」で、孫娘たちとの時間を楽しんできることを告白している。「孫たちがいるときは、本もラジオも必要ない。彼らといるだけで楽しいんだ」と楽しそうに語った。孫娘たちに好かれる秘訣を聞かれて「完璧なマカロニチーズ作ることだよ」とジョークで答えている。

 そんなハンクスの新作は、メジャーリーグが舞台の映画『ザ・カムバッカー(原題)/The Comebacker』が2027年夏後半に全米公開。ハンクス演じるメジャーリーグの投手のピッチング・コーチが、マウンドで頭部に打球を受けたことから、人生が思わぬ方向に変わっていくというストーリーだ。

 ほかにも2作が製作進行中で、ハンクスがリンカーンを演じるデューク・ジョンソン監督の『リンカーン・イン・ザ・バルド(原題)/Lincoln in the Bardo』、ハンクス主演の海軍アクションの続編『グレイハウンド2(原題)/Greyhound 2』もある。ハンクスは節目の70歳を迎えた後も、まだまだ精力的にスクリーンを彩り続けてくれそうだ。(平沢薫)

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