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監督賞は『エブエブ』ダニエルズが初受賞!

第95回アカデミー賞

オスカー監督賞に輝いたダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン
オスカー監督賞に輝いたダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン - Rich Polk / Variety via Getty Images

 第95回アカデミー賞の授賞式が13日(現地時間12日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のダニエルズ(ダニエル・クワンダニエル・シャイナート)が監督賞に輝いた。

【動画】カオスを描いてアカデミー賞!『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』予告編

 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は、破産寸前のコインランドリーを経営するアジア系の中年女性が、マルチバースの力で人類の救世主となるSFアクション。気鋭のスタジオA24史上最大のヒット作となり、アカデミー賞では最多10部門11ノミネートを果たした。

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 予測不能の展開と本格アクションに加え、移民ファミリーの実情を反映したエモーショナルな物語をつむいだダニエルズは、先立って発表された、第75回全米監督組合(DGA)賞を受賞。スティーヴン・スピルバーグ(『フェイブルマンズ』)の対抗馬から一気に本命に躍り出た。

 シャイナート監督は壇上で「何ということでしょう。監督賞にノミネートされた方々、あなた方は僕たちのヒーローです。不思議な瞬間です。これは世界の母親、そしてわたしの母親に捧げたいと思います」と喜びをあらわに。クワン監督も「僕たち人間は、誰であっても偉大な人間になりうるのです。正しい人に出会った時、その才能を発揮することができるのです。我々の才能を解き放ってくれた皆さん、本当にありがとうございます。この像は、僕にとってとても意味のあるものです」と感激の面持ちでまくし立てた。

 ダニエルズは、CM、MV監督などを経て、ダニエル・ラドクリフが便利な死体を演じた長編デビュー作『スイス・アーミー・マン』(2016)で話題に。コンビとしては長編2作目となる本作でオスカーを手にする快挙を成し遂げた。

 監督賞にはそのほか、『イニシェリン島の精霊』のマーティン・マクドナー、『フェイブルマンズ』のスティーヴン・スピルバーグ、『TAR/ター』のトッド・フィールド、『逆転のトライアングル』のリューベン・オストルンドがノミネートされていた。(編集部・入倉功一)

第95回アカデミー賞授賞式は、3月13日(月)午前7時30分よりWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて放送・配信中(午後10時より字幕版放送・配信)

映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』本予告編 » 動画の詳細
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