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『アルマゲドン』公開から25年 ベン・アフレックの現在

『アルマゲドン』当時のベン・アフレック
『アルマゲドン』当時のベン・アフレック - Buena Vista Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 17日、日本テレビ系・金曜ロードショーで、ブルース・ウィリス主演の大ヒット映画『アルマゲドン』(1998)が放送。地球に衝突する小惑星を破壊するため、決死のミッションに挑む石油掘削のスペシャリストたちを描いた本作で、チーム最年少のはみ出し者、A.J.を演じたのがベン・アフレックだ。映画公開から25年を経て、50歳となった彼の現在を紹介する。

ベン・アフレック監督・マット・デイモン主演『AIR/エア』予告編

 1972年8月15日、カリフォルニア州バークレーに生まれ、弟で俳優のケイシー・アフレックと共に、マサチューセッツ州で育ったベン。8歳の頃に盟友マット・デイモンと出会い、マットがハーバード大学在学中に書いた草稿を基に共同で仕上げた脚本が、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)として映画化。アカデミー賞脚本賞を受賞すると共に、同作に出演した2人は俳優としても名声を広めた。

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 そんなベンが、ジェリー・ブラッカイマー製作、マイケル・ベイ監督の超大作『アルマゲドン』に起用されたのはまさに大抜擢。ベンが演じるA.J.は、誰もがその素質は認める一方で、若さゆえの無軌道な行いをハリーに諭されてばかりの若者。ハリーの娘グレース(リヴ・タイラー)との交際がバレて、ショットガンを手にしたハリーに追い回されるシーンも印象的なキャラクターを、ベンはフレッシュな魅力たっぷりに演じた。

 『アルマゲドン』のヒット後も、『パール・ハーバー』(2001)、『トータル・フィアーズ』(2002)といった大作に出演。『チェイシング・エイミー』(1997)などの親友、ケヴィン・スミス監督の『ドグマ』(1999)や『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』(2001)といった作品に顔を出しているのもベンらしい。

 だが、近年の復活愛が話題を呼んだジェニファー・ロペスと共演した『ジーリ』(2003)では、ラジー賞の最低スクリーンカップル賞を受賞。元妻のジェニファー・ガーナーと共演した『デアデビル』(2003)でもワースト主演男優賞を受賞し、残念なイメージがついてしまったこともあった。

 しかし、そこでめげないベンは、『ハリウッドランド』(2006)でベネチア国際映画祭男優賞を受賞。さらに、実の弟ケイシーを主演に迎えた長編監督デビュー作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(2007)が高評価を得ると、主演を兼任した監督2作目『ザ・タウン』(2010)では、ジェレミー・レナーがアカデミー賞助演男優賞にノミネート。そして、1979年に起きたイランアメリカ大使館人質事件を題材にした監督作『アルゴ』(2012)が、第85回アカデミー賞において、作品賞を含む3部門で受賞。製作も兼任したベンは『グッド・ウィル・ハンティング』から15年を経て、再びオスカーを手にする。

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 デヴィッド・フィンチャー監督と組んだ主演作『ゴーン・ガール』(2014)なども話題を呼ぶなか、ザック・スナイダー監督の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)でバットマン役に起用。しかし、同作はラジー賞に最多ノミネートされる結果となり、続く『ジャスティス・リーグ』(2017)の結果も芳しいものではなかった。また、2015年に破局していたジェニファーとも正式に離婚。その原因になったともされる、アルコール依存症治療のためリハビリ施設に入るなど、ベンは再び波乱の私生活を送る。2019年にはバットマン役からの卒業を正式発表。主演・監督を務める予定だったバットマン単独映画の企画もなくなり、後に、ロバート・パティンソン主演、マット・リーヴス監督の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』が制作された。

 私生活ではアナ・デ・アルマスとの交際が話題になったが、2021年に破局。しかしその後、かつて婚約破棄となったジェニファーとの復縁が話題となり、昨年7月、最初の交際から20年を経て、ついに2人は結婚に至る。

 俳優としては、自身の経験を反映してアルコール中毒に苦しむ主人公を演じたスポーツドラマ『ザ・ウェイバック』(2020)、友人でもあるジョージ・クルーニー監督作『僕を育ててくれたテンダー・バー』(2021)などに出演。また、リドリー・スコット監督作『最後の決闘裁判』(2021)では、再び盟友マットと共に脚本家を手掛けるなど仕事ぶりは順調。

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 また、『ジャスティス・リーグ』をスナイダー監督が当初の構想通りに完成させたディレクターズカット版『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)でバットマンを再演。今年6月16日公開予定のアンディ・ムスキエティ監督作『ザ・フラッシュ』(6月16日公開)でもバットマンを演じている。さらに監督としては、親友マットを主演に迎え、ナイキの「エア ジョーダン」誕生秘話を描く新作『AIR/エア』の公開が4月7日に控えており、困難もなんのその、現在もベンは一線で活躍している。(編集部・入倉功一)

エア ジョーダン誕生の物語を映画化!ベン・アフレック&マット・デイモン『AIR/エア』予告編 » 動画の詳細
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