「仮面ライダーギーツ」杢代和人＆並木彩華、新章で関係性に変化？新ゲームは「最もシンプルで残酷」

　特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」（テレビ朝日系・毎週日曜午前9時～）で吾妻道長／仮面ライダーバッファを演じる杢代和人（18）と、ベロバ役を務める並木彩華（16）がインタビューに応じ、ジャマトグランプリ最終戦「天国と地獄ゲーム」を振り返りながら、第33話から始まる新章の見どころを語った。（以下、第32話までの内容に触れています）

【動画】「ギーツ」杢代和人＆並木彩華がジャマトグランプリ総括！インタビューの様子

道長の勝利「台本を読んで声が出ました」

　仮面ライダーギーツ／浮世英寿にライバル心を燃やす道長は、ジャマトのスポンサー・ベロバがゲームマスターを務めるジャマトグランプリを勝ち抜いてきた。理想の世界を叶える勝者（＝ジャマ神）を決める最終戦「天国と地獄ゲーム」では、バッファの必殺技によってギーツとゲイザーが消滅。道長はジャマ神となり、自らが望む理想の世界へと作り変えた。

　「天国と地獄ゲーム」回の台本を受け取った杢代は、「道長が退場した時以来、台本を読んで声が出ました」と怒濤の展開に衝撃を受けたという。「まさか自分が勝つとは思っていなかったので驚きましたし、純粋にお話が面白すぎて、何度も読み返しました。僕としてはクライマックスのようなテンションだったので、撮影も思い出に残っていますし、バッファが手段を選ばずに戦うさまもアクションシーンでかなり表現されていたと思うので、何度も見返してほしいです」

　べロバは、ジャマトグランプリが開幕してから、ナビゲーターとして物語をかき乱してきた。並木は「説明的なセリフやナレーションも増えたので、ゲームの主導権が全て自分にある感覚です。そういった意味では、一人のキャラクターで複数の役割をこなすことは滅多にないと思うので、いろいろなべロバを演じることができて楽しいです」と充実感をにじませる。

誇りを持って演じる悪役

　杢代と並木は、「仮面ライダーギーツ」において悪役としての役割を全うしている。道長とベロバを演じていく中で、悪役としての魅力やその重要性を再確認していた。

　「真っ向から行かないところが、悪役の魅力だと思っています。王道を行かないからこそ、そこに感情の変化や演技の楽しさがあります。ライバルであるギーツがゲームをクリアしていく中で、道長はジャマト側から邪魔をしつつ、自分も願いを叶えるために戦う。ダークな部分があることで、よりお芝居が面白くなっています」（杢代）

　「最初の頃は、台本を読んでいても『ベロバは何でこんなことをするのだろう』と理解が難しい部分があったのですが、逆に悪役がいないと話は面白くならないと思い始めました。ストーリーをかき乱す存在も重要ですし、責任を持ってやらなければいけない自覚が芽生えました。悪役は物語の大切な要素になってくるので、誇りを持って演じています」（並木）

新章突入へ「各々の願いを再確認してほしい」

　第32話「慟哭F：最後の審判」のラストでは、全ての仮面ライダーを倒す新ゲーム「デザイアロワイヤル」の開幕が明かされた。第33話から始まる新章について、杢代は「最もシンプルで残酷なゲームが始まり、ここから本当の勝者が決まっていくと思います」と予告。「デザイアロワイヤルの過酷さと人間たちの思惑がすごく交差するので、各々の願いを再確認しながら見ていただきたいです」とアピールする。

　また、新章では道長とベロバの関係性にも変化が見られるという。「ベロバが道長をサポートすることは変わりませんが、道長とベロバのすれ違いや、目指す場所が変わっていくさまに注目していただきたいです」（並木）

　Twitterのトレンドランキングでは、毎週関連ワードが上位を占めている「仮面ライダーギーツ」。杢代と並木に、道長とベロバが活躍した時に使えるハッシュタグを考案してもらうと、「#ベロバッファ」が誕生した。「『ギーツ』はクライマックスまで先が読めないと思うので、SNSで『#仮面ライダーギーツ』そして『#ベロバッファ』を添えて盛り上げてください」（杢代）、「今後謎が一気に明かされ、見逃せない展開になっていきます。ベロバと道長をこれからもよろしくお願いします」（並木）と締めくくった。（取材・文：編集部・倉本拓弥）