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実写版『リトル・マーメイド』アリエル役のハリー・ベイリーって?

キュートなハリー!
キュートなハリー! - Kevin Mazur / Getty Images

 ディズニーのアニメーション『リトル・マーメイド』の実写版で、ヒロインのアリエル役に抜てきされたハリー・ベイリーって? ミュージシャンや女優として活動する彼女のこれまでを紹介する。

【動画】『リトル・マーメイド』吹替版本予告編

 現在23歳のハリーが芸能活動を開始したのはまだ幼いころ、出身地のジョージア州でのこと。2歳上の姉のクロイを見てダンスや歌をまねていたと「The FACE」のインタビューで語ったようにお姉ちゃんっ子だったハリーは、クロイと共に子役としてディズニー・チャンネルのオリジナルムービー『レット・イット・シャイン』に出演したり、R&Bデュオ「クロイ&ハリー」としてYouTubeチャンネルでアーティストの楽曲をカバーしたりするようになる。

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 ハリーが最初に注目されたのは、女優としてではなくミュージシャンとしてだった。2013年にYouTubeチャンネルでビヨンセの「Pretty Hurts」を歌った動画が、ビヨンセ本人の目に留まり、姉妹は彼女のレコードレーベル「パークウッド・エンターテインメント」と契約した。2016年、クロイ&ハリーはデビューシングル「シュガー・シンフォニー」を発表し、さらにビヨンセのビジュアルアルバム「レモネード」に出演。ビヨンセのワールドツアーでオープニンアクトを務めるなど、世界的スターにその才能を認められた姉妹は人気を獲得していく。

 2018年に発売したクロイ&ハリーのデビューアルバム「ザ・キッズ・アー・オールライト」は二人が全曲を書き下ろし、2019年のグラミー賞で最優秀新人賞と最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞にノミネートされる。さらに2021年にも2枚目のアルバム「アンゴッドリー・アワー」が最優秀プログレッシブR&Bアルバム賞の候補になるなど、3部門でノミネート。2019年のNFL優勝決定戦「スーパーボウル」では「アメリカ・ザ・ビューティフル」を歌い上げ、観戦客から大喝采を浴びた。クロイ&ハリーは2017年に放送が始まったシットコムドラマ「Grown-ish」のテーマ曲を担当するとともに、双子の陸上選手ジャズとスカイ役で出演していた。

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 ハリーが『リトル・マーメイド』のアリエル役のオーディションを受けたきっかけは、俳優活動ではなくやはり音楽活動だった。グラミー賞のステージでロバータ・フラックダニー・ハサウェイの「恋人は何処に」を歌うハリーを、本作のメガホンを取るロブ・マーシャル監督が見たからで、彼女もまさかディズニープリンセスにつながるとは思ってもみなかっただろう。

 マーシャル監督といえば、『シカゴ』や『メリー・ポピンズ リターンズ』といった作品を手掛けてきたミュージカルの巨匠である。その監督をして、「ハリーは精神、ハート、若さ、天真爛漫さといった、この象徴的な役を演じるにあたって必要なすべての資質を持ち合わせているんだ」と手放しで絶賛。人間の世界に強い好奇心を持ち、姉妹の中で最も美しい歌声を持つ『リトル・マーメイド』のアリエル役に、ビヨンセも認める才能を持つハリーならうってつけだと言える。

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 しかし、ハリーがアリエルを演じることが発表された後、SNSなどではアフリカ系である彼女に対する誹謗中傷まじりの意見が見受けられた。ハリーはそのことについて「祖父母から聞いた人種差別の経験が重要な視点を与えてくれた」と「VARIETY」で語っている。ハリーの挑戦が祖父母や彼女のコミュニティ、そしてハリーに自分自身を重ねるアフリカ系や褐色の肌の少女たちのためにもなるという励ましの言葉も、彼女を奮い立たせたという。

 『リトル・マーメイド』が本格的な映画デビューとなるハリーだが、次の作品もすでに撮影済みだ。1985年に制作された、スティーヴン・スピルバーグ監督、ウーピー・ゴールドバーグ主演の『カラーパープル』のリメイクで、タラジ・P・ヘンソンなどと共演する。音楽に演技に才能豊かなハリー・ベイリーの未来に今後も期待したい。(文・岩永めぐみ)

映画『リトル・マーメイド』は6月9日より公開

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