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「どうする家康」なぜタイトルバックが変わった? 演出統括とアートディレクターが明かす

タイトルバックがリニューアル!
タイトルバックがリニューアル! - (C)NHK

 松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜、NHK総合夜8時~ほか)で14日放送の第18回からタイトルバックが変更された理由について、演出統括の加藤拓とタイトルバックのアートディレクターの菱川勢一DRAWING AND MANUAL)がコメントを寄せた。

【画像】家康の転機となった「三方ヶ原の戦い」

 第18回「真・三方ヶ原合戦」は金荼美具足(きんだみぐそく)の遺体が武田信玄(阿部寛)のもとに届けられ、家康(松本)討ち死にの知らせが全国に広まるというショッキングな展開からスタート。その真相と共に、徳川・織田連合軍と武田軍が激突した「三方ヶ原の戦い」が描かれた。

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 演出統括の加藤は第18回からタイトルバックが変更になった理由について「徳川家康の生涯はとても長い。『どうする家康』のタイトルバックは、家康の人生とともに激動の戦国時代『全部』を表現するので、1つのパターンでは描き切れません。伸びやかな青年期から絢爛たる『戦国どまんなか』へ。『三方ヶ原合戦』で家康は『死』に直面し、そのことが彼に強く『生きる覚悟』を目覚めさせるのです。タイトルバックのアップデートもココがターニングポイントでした。日本史上最高のエンターテインメント『戦国時代』は本気モードで家康に襲いかかります!」とコメント。

 アートディレクターの菱川は「なぜこのタイミングだったかといえば『三方ヶ原の戦い』で家康が学んだことは大きく、転機だと言えることが大河の物語として大きな分岐点になるという考えからでした」と言い、制作の経緯について以下のように述べている。

 「実はタイトルバックの制作は監督や役者の方々と細かく意見を交わすようなことはあえてせず、古沢(良太)さんの脚本と、時代背景に遺された美術(着物の装飾や絵画など)を参考にしてイメージを膨らませています。唯一のコンセプトとして、昨年の2022年に一度ドラマ演出陣全員とミーティングした時に決めた“抽象的に表現する”というものがあります。ドラマを観る方々が想像を膨らませることができる表現を目指す、というものです。タイトルバックというものは悲しい話の時も楽しい話の時も同じ映像がオープニングに流れます。同じ映像なのに毎度違うように感じるように抽象表現を用いています。『石のように見えるものは家臣たちかな』『太陽のような丸いものは家康か、または瀬名かな』など、丸や線で構成したアニメーションにどこか人を投影してしまうような想像を導く映像を心がけてつくっています」(編集部・石井百合子)

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