サイモン・ペッグ、『ミッション：インポッシブル』新作での来日が待ち切れない！絶対行きたい場所を明かす

　本日、人気シリーズ第7弾『ミッション：インポッシブル／デッドレコニング PART ONE』を引っ提げて主演のトム・クルーズが7月に来日することが発表されたが、ベンジー役のサイモン・ペッグも来日に意欲を見せている。先月、サイモンがインタビューに応じ、コロナ禍での撮影の舞台裏や、同作の宣伝のためのワールドツアーで楽しみにしていることなどを明かした。

【動画】『ミッション：インポッシブル／デッドレコニング PART ONE』予告編

　サイモンいわく、『PART ONE』及び続く『PART TWO』の撮影が始まったのはまだパンデミックが世界に多大な影響を与えている2020年9月のことだった。「撮影は本当に大変だった。1週間に3、4回（コロナ陰性か）テストをしなければならなくて、全員が外界から隔離された“バブル”の中で生活していた。何をするにも3倍時間がかかって、クルーやキャストに感染者が出たら2週間撮影中止にしないといけなかったり……」と未曾有の挑戦を振り返る。

　それでも制作を続けていく中で次第に慣れていき、自分たちの撮影リズムを見つけることができたとのこと。「なんとか成し遂げられて、ほっとしたよ。だって最初は、こんなの不可能だと思ったから」「最後の追加撮影を4週間前に終えたところなんだ。だからほとんど3年かかった。だけど撮影できたものにはとても満足しているよ。ある意味、映画を正しいものにする時間を僕たちに与えてくれたとも言えるから」とほほ笑んだ。

　ちなみに、コロナ禍での撮影には思わぬ利点もあったという。それがサイモンお気に入りのロケ地であるベネチアでの撮影だ。「約8週間の撮影で、ただただ素晴らしかった。完全に人っ子一人いない、誰も見たことのないようなベネチアを見ることができたよ。いつもは観光客だらけだからね。今回はそれを自分たちのためだけに使えた感じだ」。ベネチアではシリーズ初参加となるポム・クレメンティエフ（マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのマンティス役）とタッグを組んで「さらば、クリス・ヘムズワース（Au Revoir, Chris Hemsworth）」という“ちょっとした映画”も作っており、「映画はYouTubeで観られるよ。あれはすごく楽しかった」「参加していると常に楽しいことばかりが起こる撮影なんだ」と笑った。

　ポムに加え、ヘイリー・アトウェル、イーサイ・モラレスらシリーズ初参戦とのキャストたちとは“バブル”での生活で絆が育まれたという。「パンデミック中、みんなで9月にノルウェーに行ったんだ。2か月間、もはや一緒に暮らしているような感じだ。イーサイは素晴らしい悪役で、ヘイリー、ポムもとても興味深いキャラクターを演じていた。『トップガン　マーヴェリック』にも出たグレッグ・ターザン・デイヴィス、素晴らしい性格俳優であるシェー・ウィガムもいて、彼らと一緒に居るのは本当に楽しかった」

　「あと、本作には第1弾でキトリッジを演じたヘンリー・ツェーニーも戻ってきた。それが全てを特別にした。『ミッション：インポッシブル』のレガシーが戻ってくるわけだからね」と強調したサイモン。ノルウェー滞在時には『ミッション：インポッシブル』第1弾（1996）の上映会も行ったといい、「みんなで集まって観たんだ。素晴らしかったよ」とイベント満載だったという撮影を振り返った。

　コロナが明けて世界は通常運転に戻り、『ミッション：インポッシブル／デッドレコニング PART ONE』はプロモーションのためのワールドツアーも予定している。サイモンは「待ち切れないよ！　東京に戻れることにすごく興奮しているし、ワクワクしている。これはこのシリーズの楽しいところの一つなんだ。映画の公開になれば、世界を回って映画好きの人々に会えて、素晴らしい食事ができる。それは本当に楽しみにしていることだ」と来日に意欲満々。

　「ロボットレストランにまた行くのが待ち切れないし、日本版のビートルズがライブをしているバー『アビーロード』にも行きたい。すごくいいんだ！　パロッツというバンド名なんだけど、本当に素晴らしいんだ！　東京にいたらすぐにでも行くよ（笑）」と興奮気味に語っていた。（編集部・市川遥）

映画『ミッション：インポッシブル／デッドレコニング PART ONE』は7月21日より全国公開