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恐怖のAI人形ミーガンを演じたのは誰?才能あふれる天才少女

ミーガンの“中の人”エイミー・ドナルド
ミーガンの“中の人”エイミー・ドナルド - Leon Bennett / Getty Images

 少女AI人形の行き過ぎた愛情が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラー『M3GAN/ミーガン』(全国公開中)。愛らしくもどこか不安をかきたてる外見と、アンドロイドならではの不気味な動きが話題を呼んだ少女人形M3GAN(ミーガン)は、才能豊かな子役と優秀なスタッフの連携で生まれた。

【動画】ミーガンのキモカワダンス映像

 ミーガンは、子供にとって最高の友達であり、親にとって最大の協力者となるようにプログラムされた、人間のようなAI搭載型のアンドロイド。事故で両親を失った9歳の姪ケイディ(ヴァイオレット・マッグロウ)を引き取った玩具メーカーの研究者ジェマ(アリソン・ウィリアムズ)が、研究段階のミーガンを彼女に与えたことから惨劇の幕が上がる。

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 見た目は美少女だが、不気味の谷(ロボットなどの様態が人間に近くなったとき、ある段階から嫌悪感を抱かせるとされる現象)的なデザインが絶妙なミーガン。人間そっくりなのにどこか違和感のある彼女の演技は、アニマトロニクスを駆使して撮影されているが、長回しのシーンなどでは、ニュージーランド出身で現在13歳の子役エイミー・ドナルドが演じた。

絶妙なデザインのミーガン(C)2023 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

 エイミーは、ニュージーランド代表として初めてダンスワールドカップに入賞した経験のある才能豊かなダンサー。本作のプロダクションノートによると、監督のジェラード・ジョンストーンは、ミーガンを演じる子役には「ロボットのように動ける」「踊れる」「アクションができる」「4~5ページ分の会話のシーンを主役に引けを取らない演技でこなせる」といった素質が必要だと考えており、エイミーまさに理想の女優だったという。「エイミーにとって演技の仕事は今回が初めてだったけど、彼女には先に揚げた資質以上の才能があった」

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 後でVFX処理を加えるために、エイミーは特殊メイクのマスクを装着してミーガンを熱演、最もその才能を感じられるのが、不気味なダンスシーンだ。ムーブメント指導のジェド・ブロフィーとダンス指導のカイリー・ノリスの連携によって生まれたミーガンのキモカワダンスは、アメリカでミーム化するほどの話題に。獲物を追いながら見せる曲芸のようなダンスに、スタント・コーディネーターのアイザック・ハモンは「エイミーは才能豊かなパフォーマーで、無邪気だけど奇妙な雰囲気を恐怖の瞬間へとうまく変化させることができた。あのダンスは、彼女の餌食をうろたえさせるためのものだ。静けさから恐怖へと一瞬で変化する」と語っている。

 なお、本作の特殊メイクを手がけたのは『ザ・ホエール』でブレンダン・フレイザーを体重272キロの肥満体に変貌させたエイドリアン・モロー。特徴的なミーガンの声は女優のジェナ・デイヴィスが担当。さらに、エイミーの演技をアニマトロニクスのミーガンと融合させるため、6人から7人のパペット担当者がミーガンの表情を担当するなど、各分野の才能が集まって新生代のホラー・アイコンが生まれた。(編集部・入倉功一)

少女AI人形が狂気のダンス!『M3GAN/ミーガン』衝撃の本編映像 » 動画の詳細
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