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『パイレーツ・オブ・カリビアン』ジョニー・デップの現在は?泥沼裁判を経て

再出発を果たしたジョニーデップ。(2023年5月撮影)
再出発を果たしたジョニーデップ。(2023年5月撮影) - Vittorio Zunino Celotto / Getty Images

 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が18日、金曜ロードショーで地上波初放送される。本シリーズの海賊ジャック・スパロウで大ブレイクしたジョニー・デップは、元妻アンバー・ハードとの名誉毀損裁判後どうしているのか。スパロウ役に復帰する可能性は? ミュージシャンとして活躍中? 

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 本年6月に、ジョニーと元妻アンバーの名誉毀損裁判騒ぎがやっと終結。アンバーがジョニーに賠償金を支払い、ジョニーがその全額を5つの慈善団体に寄付したことが報じられた。

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 そもそもこのジョニーとアンバーの名誉毀損裁判は、2022年6月に判決が出ていた。ジョニーからアンバーへの訴訟はジョニーが勝訴。アンバーからジョニーへの3件の訴訟は、1件のみアンバーが勝訴。2人に賠償金の支払いが命じられた。しかし、アンバーがこれを不服として控訴したが、12月19日に2人が和解金により示談にすることを発表、アンバーがジョニーに和解金を支払うことになった。

 そして本年6月、この和解金の支払いが実行され、やっと一連の騒ぎがひと段落。この名誉毀損裁判騒ぎの発端は、2016年に離婚した元妻アンバーが、2018年に「The Washington Post」紙に家庭内暴力についての記事を書き、ジョニーがこれを名誉毀損として訴えたこと。騒ぎがひと段落するまで、約6年間もの時間がかかった。

 その間に、英国でジョニーがタブロイド紙「The Sun」の記事に対して起こした名誉毀損裁判は、2020年11月にジョニーが敗訴し、ジョニーは映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズのグリンデルバルド役を降板することを発表。この出来事から、ジョニーの『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの海賊ジャック・スパロウ役への復帰も危ぶまれていた。

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 しかし、2022年6月のアメリカでの名誉毀損裁判の勝訴は、『パイレーツ』ファンにとって朗報。昨今、ジョニーのスパロウ復帰についての明るいニュースが増えている。まずは、『パイレーツ~』シリーズのプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが発言。2022年12月に業界紙「Hollywood Reporter」で、ジョニーの続投について問われて、その答えはスタジオに聞くべきで、自分にはわからないと言いつつも「彼は友人で、素晴らしい俳優だ。私生活の出来事が、私たちのすることすべてに影響するとしたら、それは残念なことだ」とジョニー復帰に前向きな発言をした。

 さらに、2023年6月に、ディズニーの映画プロダクション部門のプレジデントのショーン・ベイリーが「New York Times」紙で『パイレーツ~』の新作企画が進行中で、とてもエキサイティングなストーリーだと発言、ジョニーの復帰を問われて「今の時点ではノーコメント」と答えて、復帰の可能性を否定していない。なんだか少しずつ、事態はジョニー復帰の方向に向かっているような?

 そんなジョニーは、現在60歳。英国のイングランド南部サマセットにある邸宅で生活し、アーティストとして、また、ミュージシャンとして活動中。アーティストとしては、2022年1月、彼が製作したアートを発表し販売するサイト、neverfeartruth.comを開設。彼の製作風景や売り上げの25パーセントは寄付に回されることなどを動画で発表した。サイトには彼の自画像や、ティム・バートン監督などの友人を描いた肖像画などが掲載されている。

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 ミュージシャンとしては、本年1月10日に細菌性髄膜炎により急死した伝説的ギタリストであるジェフ・ベックとのスタジオアルバム「18」を、2022年7月に発表。タイトルは、2人がセッションしながら「18歳の頃に戻ったみたいだな」と言い合ったことからつけられたそう。収録曲のほとんどは2人が好きな曲のカヴァーだが、ジョニーのオリジナル曲も2曲収録されている。

 そして、本年6月からは、ジョニーが2012年にアリス・クーパーやエアロスミスのジョー・ペリーと結成したハリウッド・ヴァンパイアーズのツアーを敢行。ブルガリアからドイツ、英国などを巡るヨーロッパ・ツアーで計24回公演、アメリカではボストン、マンチェスター、NYでライブを行った。

 もちろん、俳優としても活動中。本年のカンヌ国際映画祭では、彼が出演したフランス映画『ジャンヌ・デュ・バリー(原題)/ Jeanne du Barry』がオープニング作品として上映された。ルイ15世の公妾デュ・バリー夫人を描く歴史映画で、ジョニーはルイ15世役を演じている。

 さらに、ジョニーが『ブレイブ』(1997)以来、久々に監督を務める新作映画『モディ(原題)/ Modi』の企画も進行中。1916年のパリを舞台に、画家で彫刻家のアメデオ・モディリアーニを描く作品で、アル・パチーノ、『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017)のリッカルド・スカマルチョ、『イヴ・サンローラン』(2014)のピエール・ニネの出演が予定されている。やっと裁判騒動を終えたジョニーは、これからもいろいろな方面で活躍していきそうだ。(文・平沢薫)

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