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実際に起きた残酷すぎるインド版ロミオとジュリエット…『落下の王国』監督最新作

第48回トロント国際映画祭

映画『ディア・ジャシ(原題)』より
映画『ディア・ジャシ(原題)』より - Courtesy of TIFF

 1990年代、名誉殺人によってわずか24歳で命を絶たれたジャシさんの実話を基にした映画『ディア・ジャシ(原題) / Dear Jassi』のワールドプレミアが、第48回トロント国際映画祭で行われた。名誉殺人は、自由恋愛をした女性らを“家族の名誉を汚す存在”とし、家族が殺害する風習のこと。『ザ・セル』『落下の王国』『白雪姫と鏡の女王』のターセム・シン監督が、初めて出身地インドを舞台に描いた残酷な物語だ。

美しい二人の悲恋…『ディア・ジャシ(原題)』フォトギャラリー

 裕福なインド人家族の下、カナダで生まれ育ったジャシは、親戚のいるインドを訪れた際、地元の貧しい青年ミチュと恋に落ちる。カナダとインドの遠距離で手紙や電話を重ねて愛を深める二人だが、ジャシの家族は決してミチュのことを認めない。友人たちの手引きで密かに結婚するに至った二人だが、恐ろしい結果が待ち受けていた。

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 残酷さを増した、インド版ロミオとジュリエットというべき本作。公式上映に参加したシン監督は「ポップコーンを食べながら観るタイプの映画ではないかもしれません。観るのがつらくなっていくと思いますが、最後まで観てもらえれば意図がわかると思います」と観客に注意喚起しつつ、アピールしていた。恋する二人が幸せに満ちていて美しいからこそ悲劇へ向かう姿が歯がゆく、人間の愚かさと邪悪さに言葉を失う。(編集部・市川遥)

第48回トロント国際映画祭は現地時間9月17日まで開催

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