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山本真理、ハリウッド版ゴジラは“頬”が魅力的 「モナーク」で体現する日本人科学者の使命

日本人科学者ケイコを演じる山本真理(左) 画像提供:Apple TV+
日本人科学者ケイコを演じる山本真理(左) 画像提供:Apple TV+

 ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(2014)から始まった「モンスター・ヴァース」初の実写ドラマ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」に出演中の山本真理が、同作で演じる日本人科学者ケイコやゴジラの魅力、共演シーンが多いワイアット・ラッセルとの撮影秘話を語った。

【動画】全てのものを凍結させる新怪獣…「モナーク」本編映像(英語音声のみ)

 本作は、モンスター・ヴァース作品に登場する特務機関「モナーク(MONARCH)」にスポットを当てた全10話のドラマシリーズ。山本ふんするケイコは、1950年代にアメリカに渡り、放射線とその影響を研究している日本人科学者で、「モナーク」設立メンバーの一人でもある。

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 海外ドラマ「Pachinko パチンコ」やNetflix映画『ケイト』といった話題作に出演してきた山本。「モナーク」への出演は、複数回のオーディションを経て決まったという。「最初にオーディションを受けてから6か月ほど音沙汰がなかったので、連絡を受けた時はとても驚きました。そこから、さらに複数回オーディションを受けた末に、カナダの撮影現場入りを果たしました」

 ケイコのような日本人女性は「ハリウッド作品だけでなく、アメリカの作品全般でも見たことがなかった」と話す山本。だからこそ、彼女のあるべき姿、使命とそれを追求するさまを体現することに集中したかったという。

 「特に考えさせられたのは、会話の中で彼女が日本人であることや女性であることに触れるシーンです。こうした場面が何度も登場しますが、彼女が現実の世界に生きていたとすれば、それはきっと日常茶飯事で、常に権限や信頼性などを問われていたことでしょう。それを念頭に、彼女の立ち居振る舞いや話し方について考えを巡らせました。彼女であれば恐らく『そんなアクセントでは話がわからない』と笑いものにされたり、一蹴されたりすることがないよう英語を練習し、自分の意見を聞いてもらえるよう努力しただろうと思います」

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 「そうやって、彼女の生い立ちや聡明さだけでなく、努力や決意についても想像を巡らせながら、演技の細かい点を詰めていきました。彼女には、周りから『女性だから』『日本人だから』と言われても、それに屈しない女性であってほしいと思いました。そう言われることに慣れながらも、物ともせず乗りこえて、白人男性やそんなふうに言う人たちに実力を見せつけてほしいと思いました」

ワイアット・ラッセルふんする若き日のリーショー(左) 画像提供:Apple TV+

 ドラマの過去・現在に登場する陸軍将校リー・ショーは、俳優のカート・ラッセル&ワイアット・ラッセル親子がそれぞれ演じている。若き日のリーにふんするワイアットと共演シーンがある山本は、「彼とはオーディションの過程で出会いました。その時、いくつかのシーンを一緒に演じて、とても楽しかったのを覚えています。彼とはお互いの演技を通じて高め合うことができる上に、彼自身がとても寛大でおもしろい人なので、お互いに役者として共演を楽しめたと思います」と振り返る。

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 「お互いに演じる人物の反応についても、よく議論しました。お互いの役はいずれも驚くような一面を持っているのが魅力です。ケイコはアメリカに住む日本人女性の科学者だというだけで特異ですし、彼の演じるリーにも特異な面があり、リー自身もそれを自覚しています。リーは彼女を型にはめようとしますが、逆に彼女にも同様の一面があることを指摘します。そんな2人の関係について何度も話し合いましたし、その議論はとても楽しいものでした」

 山本の父親は、幼少期に初代『ゴジラ』映画(1954)を劇場で鑑賞した世代。1作目の『ゴジラ』が当時の日本人に与えた衝撃が最も印象的と語る山本は、「今回まさに父が初めてゴジラの衝撃を体験した1950年代の人物の役を演じられたことは感慨深く、特別な機会になりました」とゴジラとの運命的な出会いに感謝する。

 「多くの人は、巨大でパワフルなクリーチャーが何の躊躇もなく街を破壊していく様子に、(ゴジラに)カタルシスのような感覚を抱くのではないでしょうか。自らの手ですべてを破壊したくなる衝動に共感する部分があるのだと思います。それと同時に、破壊される側の立場を想像した時に、世界において自分たちがどれほど小さな存在かに気づき、広い世界や宇宙についてまだ知らないことが多々あることを思い知らされるのではないでしょうか。そうして様々な要素が折り重なって、ゴジラは人々を魅了し続けるのだと思います」

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「モナーク」に登場するゴジラ 画像提供:Apple TV+

 山本にとって、ハリウッド版ゴジラで魅力的な部分は“頬”。「吠えると頬が振動し、その動きそのものが非常にパワフルで、国を丸ごとつぶしてしまいそうなほどです。そこに惹かれますね」と熱弁する。「父は最初のゴジラのゆっくりとした動きが好きで、怪獣の中に入った俳優が歩く様子にその存在の重みと意味合いを感じると言っていました。日米で違いがあるのもおもしろいですよね」

 モンスター・ヴァースに登場するタイタン(怪獣)と共に、彼らと共存する人間たちをリアルに描き出す本作。山本は「私にとって、今回演じるキャラクターはとても特別です。ケイコは、日本の女性が本質的に持っている強さと、不屈の精神、熱意を体現しているからです。このようなキャラクターは見たことがありませんでした。幼い頃から、ハリウッドの主要なメディアで見たことがなかったので、日本のみなさん、特に女性や少女たちが、自分の信念や熱くなれるものを追い求めようと思うきっかけになればいいなと思っています」と作品をアピールした。(編集部・倉本拓弥)

「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」はApple TV+にて独占配信中(2024年1月12日まで毎週金曜日新エピソード配信)

全てを凍結させる新怪獣!ゴジラ実写ドラマ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」本編映像 » 動画の詳細
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