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【ネタバレあり】『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』サプライズの裏側 4時間半かけた特殊メイクで激変

竹内涼真と親交が深い俳優がサプライズ登場!
竹内涼真と親交が深い俳優がサプライズ登場! - (C) 2024「君と世界が終わる日に」製作委員会

 竹内涼真が主演を務める『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』(全国公開中)の菅原伸太郎監督がインタビューに応じ、劇中に登場するサプライズキャストについて、撮影秘話やメイクのこだわりを明かした。(以下、映画のネタバレを含みます)

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 「君と世界が終わる日に」は、ゴーレムと呼ばれるゾンビで溢れかえった終末世界で生き残る、主人公・間宮響(竹内)ら人間たちの闘いを描いたサバイバルドラマ。地上波でSeason1が放送された後、HuluオリジナルとしてSeason2~4まで制作された。劇場版では、人類最後の希望の都市とされる「ユートピア」を舞台に、響がワクチン開発の研究材料として捕われている娘・ミライを救うため、最後の戦いに挑む。

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 本作にサプライズ出演したのが、俳優・アーティストの菅田将暉だ。菅田はドラマSeason1の主題歌「星を仰ぐ」はもちろん、劇場版の主題歌「谺(こだま)する」も担当しており、『きみセカ』シリーズとは縁が深い。劇中では、響と共にタワー最上階を目指す青年・天城ジン(板垣李光人)の兄を演じており、ゴーレムウイルスに対するワクチンを投与され、その副作用で半分人間・半分ゴーレムのようなおぞましい姿になっている。

 菅田のサプライズ出演について、菅原監督は「竹内くんと昔作品で共演していて、今も親交が深いことが一番大きいと思います。主題歌はもちろん、非常にバックグラウンドを感じる役柄なので、出演していただけて嬉しかったです」と振り返る。

 出演にあたり、菅田からは「人間でいる時もゾンビを感じるような、演技面で何か特徴がほしい」と要望があったという。そこで思いついたのが、理性を保つために、自身の腕を噛むという行為だった。「普段もゴーレムの衝動みたいなものがあり、それを必死に理性で押さえ込んでいる。そのため、自分の腕を噛み、その痛みと血の味で人間性を保っているという設定はどうですか? と提案しました。実際、菅田さんふんするキャラクターの腕には、噛み跡がいっぱいあります」

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 特筆すべきは、そのビジュアルだ。顔の右側は人間のまま、左側はゴーレム化が進行しており、副作用の恐ろしさを視覚的に表現している。菅原監督によると、菅田は4時間30分かけて顔に特殊メイクを施し、撮影に臨んだという。「劇中では、ものすごく清潔なところに隔離されています。人間とゴーレムの二面性はもちろん、ゴーレム化の中でどこか儚い感じがして、菅田さんにピッタリかなと思い、髪型もスキンヘッドにしています。腕のメイクもお芝居にいい影響を与えてくれました」

 菅田と板垣ふんする天城兄弟の対面シーンは、クランクインから早い段階で撮影されたという。「スケジュール的に、(二人は)事前に会わないでの撮影でした。板垣くんは菅田くんのことをテレビで観て知っているだろうし、さらに菅田くんの特殊メイクのギャップも感じてほしいと思っていました。板垣くんも撮影入りしてすぐの時期にいきなり重たいシーンだったので、悩みながらも気合が入っている印象がありました」

 また、菅田と竹内による緊迫した演技も見どころの一つ。「竹内くんと初共演だった方は、お芝居の間などは竹内くんペースになっていたのですが、菅田くんは彼に合わせつつ、自分のペースを保っていたので、そこは流石でした」と菅原監督。「菅田さん演じるキャラクターは、ワクチンの副作用で脳が侵されていて、平坦なトーンで変なリズムで話します。間宮響に対してもそれはキープしていて、あんなにも噛み合っているのは、彼のものすごい実力だなと思いました」と菅田の演技を絶賛していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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