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「仮面ライダー555」“大先生”井上敏樹、『パラリゲ』公開が不安だった 余韻が残るラストシーン「悪くないと思う」

草加スマイル&井上スマイル - プライベートでも仲良しな村上幸平(左)と井上敏樹(右)
草加スマイル&井上スマイル - プライベートでも仲良しな村上幸平(左)と井上敏樹(右)

 Vシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』の公開記念舞台あいさつが6日に都内で行われ、テレビシリーズから本作までの脚本を手掛けた“大先生”こと脚本家の井上敏樹が出席し、本作を製作するにあたっての不安だった胸中を明かした。この日は、村上幸平(仮面ライダーカイザ/草加雅人役)と東映の白倉伸一郎プロデューサー、MCとして松浦大悟プロデューサーも参加した。(以下、映画のネタバレを一部含みます)

【動画】『555』“大先生“井上敏樹、降臨!ファンが気になる裏話を披露

 「仮面ライダー555(ファイズ)」は2003年から2004年までテレビ朝日系列で放送された平成仮面ライダーシリーズ第4作。主人公の青年・乾巧(半田健人)が特殊な変身ツール「ファイズギア」を使って仮面ライダーファイズに変身し、人類の進化系である怪人オルフェノクに立ち向かう。従来のシリーズとは異なり、怪人側の苦悩を描くなど単純な善悪二元論ではない群像劇で話題となった。完全新作では、テレビシリーズ最終話から20年後の世界が描かれる。

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 村上が大反響を喜ぶ中、井上は「家にいるから全然わからない。でも人気がありそうでよかったよね。今日も足元が悪い中、お集まりいただいてうれしいです、書いたかいがあったね」と頬を緩めると、裏話をいくつも披露した。

 テレビシリーズで死んだはずの草加を、本作で登場させたことについては「いくつかアイデアがあった」ものの、「(その“正体”での)芝居をやらせたかった。ファンも喜ぶだろうと思ったし、いつもの草加と違った一面が見られると思った」と説明した。

 また、新キャラクター・胡桃玲菜/仮面ライダーミューズの評判がいいと伝えられると、「玲菜のキャラはすごく考えた。口癖の『ねぇねぇ』とか、変身する前に恥ずかしがるとか、あれを考えたときにイケるなと思った」と得意げな表情をのぞかせつつ、「演出が難しいし、新人の女優さんには難しかったかもしれないね」と演じた福田ルミカを思いやった。

 また、本作のラストシーンにも言及。井上は「俺がいつも思うのは、良くも悪くも余韻がほしいわけ。今回のラストは悪くないと思う」と自信を見せる。しかし、白倉プロデューサーは「田崎(竜太)監督がいろいろ考えた末、今の終わり方になった」と当初の台本から変更があったことを明かす。さらに、白倉プロデューサーが「(台本は)一番イヤ~な後味の悪い終わり方だった」とぶっちゃけると、井上は「反省した。村上で終わるのはどうかな……って」と苦笑いを浮かべた。

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 そんな本作を「スマホでは観たけど、大画面ではまだ観てないんだよね」と打ち明け、「面白かったと思った人!」と呼びかける井上。盛大な拍手を貰うと「ファンはありがたいね」と目じりを下げた。最後に「20年間も『555』を愛してくれて本当にありがたい。俺、劇場(公開は)不安だったんだよね。ファンってまだ残っているのかなって。愛が深いね」としみじみ。トーク中、村上が続編として『仮面ライダー555 逆襲のカイザ』を熱望し、「やれと言えば」と話していた井上は「続編のためにもよろしくお願いします」と本作をアピールした。(錦怜那)

Vシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』は新宿バルト9ほかにて期間限定上映中/Blu-ray&DVDは5月29日(水)発売

【ネタバレあり】『555』“大先生“井上敏樹、降臨!ファンが気になる裏話を披露『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』公開記念舞台挨拶 » 動画の詳細
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