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「相棒」season1の登場人物が22年ぶり再登場 粋なラストに感動の声【ネタバレあり】

22年ぶりに再登場した落語家・橘亭青楽(右端)
22年ぶりに再登場した落語家・橘亭青楽(右端) - (c)テレビ朝日・東映

 ドラマ「相棒season22」(テレビ朝日系・毎週水曜よる9時~)の第16話「子ほめ」が14日に放送された。特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が、22年前のSeason1で自分たちが罪を暴いた落語家と再会し、それが新たな事件の発端になった様子が描かれた。SNSでは「あの人が、あいつ……?」「オーナー怪しいな」「それであれなのか!」と放送中に考察がさかんに交わされ、ラストは「しみじみ~」「いいね、このエンディング」と温かい意見があふれていた。(以下、内容に触れています)

【画像】22年ぶりに再登場した橘亭青楽&妻の美奈子

 橘亭青楽(小宮孝泰)は、かつて人気の落語家だったが、元アイドルの妻・美奈子(大西結花)のストーカーを手にかけ、服役していた人物。その事件の真相を暴いたのが右京と薫だった。出所後、2人に感謝していた青楽と美奈子は、復帰公演に特命係を招待してくれた。青楽のファンだという速水の計らいで、会場は速水のクラブだった。ところが、公演直前になって青楽が姿を消してしまった。美奈子も心当たりがないという。右京と薫は彼を探すが、行方はつかめなかった。

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 同じころ、バーのマスター・目黒徹(大賀太郎)が刺殺される事件が発生し、現場に青楽のものと思われる手拭いが落ちていた。被害者は元受刑者で、受刑者の更生と社会復帰に協力する民間のボランティア・篤志面接委員として青楽が落語を教えていた人物。姿を消した青楽に容疑がかかった。

(c)テレビ朝日・東映

 青楽を信じる右京と薫は、目黒と同じように青楽から落語を教わっていた受刑者の根津(菅田俊)に事情を聞きに行く。青楽は、特に根津に目をかけて、逆に教わることが多いといいながら、熱心に稽古をつけていたという。だが、根津は多くを語らなかった。

 根津が何かを隠していると考えた右京と薫は、根津が無期懲役になった過去の強盗殺人事件を調べる。そして、彼が誰かをかばっていることを突き止めた。彼に差し入れを送ってきていた「根津福太郎」は、根津がかつて自分の不注意で亡くしてしまった息子の名前だった。根津の事件には共犯者がおり、青楽が巻き込まれた事件にも関わっているのではないか。当時、根津が親しくしていたのは、息子と同じく「ふくちゃん」と呼ばれていた瀬尾福一(瀧川鯉斗)だという。

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 瀬尾は、金が必要だと根津に泣いて協力を頼んで強盗に入った際に、相手を殺してしまっていた。根津はそれをかばって身代わりとなり、服役していたのだ。ところが目黒がそれをかぎつけ、証拠の凶器を隠しているのでは、と言ってきたのだという。根津はまったく悪びれずに暮していると、目黒は語った。

(c)テレビ朝日・東映

 特命係は速水につめよった。青楽と目黒がもめていたように嘘をついた速水が、目黒を殺した犯人であり、整形した瀬尾だったのだ。根津が隠しておいた過去の事件の凶器も発見された。「青楽さんはどこですか!!」と激高する右京。店の奥に縛られた状態だった青楽を助け出した。

 末期がんをわずらっていた根津は「俺は師匠と落語に救われた」「やっと息子に会える」と言い残して息を引き取った。右京は、「根津さんはあなたと落語に出会ったことで人生をやりなおしました。今度はあなたの番ですよ」と青楽をはげます。無事に高座に上がる青楽を見ながら、薫は「青楽さんにとっても新しい門出ですね」とつぶやく。右京は「犯した罪に飲み込まれてしまう者もいれば、再び立ち上がれる者もいる。亀山くん、今日はいい夜ですね」とうれしそうに語った。

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(c)テレビ朝日・東映

 青楽と美奈子の初登場は、season1第3話「秘密の元アイドル妻」(2002年10月23日放送)。新宿末廣亭の協力で撮影された高座風景は臨場感があり、学生時代に落研だったという小宮は、その特技を存分に披露していた。今回も寄席の場面では、衰えない姿を見せている。また右京が落語ファンだと判明したのもこの話数。同じ趣味だった鑑識の米沢守(六角精児)と意気投合し、米沢が鑑識を去るまでの長期にわたって何かと便宜を図ってくれていた。さらに、薫の妻・美和子(鈴木砂羽)も言及していたが、薫は現役アイドル時代の「荻野美奈子」のファンで、美奈子に会ったことを喜んでいたことは印象深い。

 「秘密の元アイドル妻」の際、青楽のラストの「手紙無筆」に右京は「真打!」と声をかけていた。今回は、最後の「子ほめ」に薫が「おかえりなさい! 橘亭青楽!」と掛け声をかける。「粋だ」「かつて逮捕した人の復帰を応援する特命係、泣く」「仲良く笑っている2人がとても良い」「薫ちゃんの掛け声でウルウルした」とSNSでも感動が広がっていた。(文・早川あゆみ)

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