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「相棒」右京と犯人のラストシーンで視聴者涙 珍しい行動が話題「はじめて見たかも」【ネタバレあり】

右京が犯人に対して取った思わぬ行動…
右京が犯人に対して取った思わぬ行動… - (c)テレビ朝日・東映

 ドラマ「相棒season22」(テレビ朝日系)の第18話「インビジブル~爆弾テロ!最後のゲーム」が28日に放送され、前週で起こった連続爆破事件の解決編が示された。杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の働きで、自首した犯人の真の目的が明かされていったが、その切なくやるせない動機に、心ゆさぶられる人が続出。犯人と右京のラストシーンでは「泣いた!」「ウルウルしました」という声が上がった。また、本編に登場していない大河内首席監察官(神保悟志)の名前がトレンド入りする珍事も発生した。(以下、第18話のネタバレを含みます)

【画像・ネタバレあり】視聴者も泣…右京さんの珍しい行動

 自分が連続爆破事件の犯人“INVISIBLE(=透明人間)”だと城北中央署に自首してきたのは、IQ150の天才少年・山田(中川翼)。彼は、右京以外とは一切話すつもりはないと、取調室に右京を呼び寄せた。かつてチェスで勝負したことがある山田に、右京は「君とこんな形で向き合いたくなかった」と告げる。山田は「この取調べが僕にとっての勝負です」と右京に宣戦布告した。

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 山田は、名前も住所も年齢も語らない。「僕がいろいろ話したらゲームになりません」という山田に、「これはゲームなんかじゃありません!」と右京は語気を強める。「僕にとっては捨て身のゲームなんです。捨て身になるしか杉下さんには勝てません」という山田は時間を気にしており、右京は彼がまだ何かを企んでいることに気づく。

(c)テレビ朝日・東映

 那須野副署長(永倉大輔)にはかわされてしまったが、薫は署内での聞き込みで、爆破事件の被害者・牧野文雄(山形匠)が退職する1か月前に、過去金森翔吾(井上拓哉)という警察官が自殺しており、同時期に柿沼勇作(横山涼)が辞職していたことを突き止めた。柿沼に聞いたところ、金森は牧野に壮絶なパワハラを受けていたという。しかも、山田征志郎市長(升毅)の息子で署長の山田正義(金井浩人)に直談判したが、「君は施設で育ったといったね、だから常識がないんだね」と言われ、それで心が折れたことが自殺の原因だったらしい。しかも署長はそれらを隠蔽していた。

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 城北中央署の独身寮のごみ置き場が爆破された。時限装置で爆破をしたのは、山田と結託して一連の事件を起こしている本城卓(吉田日向)。彼は作業員として警察署内に潜入していたのだ。まだ爆弾があるという山田に、右京は「必ず止めて見せます」と言い放つ。

 金森が育った児童養護施設で、右京と薫は彼は正義感が強かったと聞いた。施設の子どもたちは、18歳になると大人の庇護を受けられなくなる。彼らの苦労や悩みや本当の姿は、世間の人の目には見えない、世間から見放された人=インビジプルピープルだという先生の言葉は、連続爆破犯の名乗った“INVISIBLE”に通じる。さらに、金森には弟のように可愛がっていた2人の少年がいたと判明。山田希望(のぞみ)と本城卓だった。

(c)テレビ朝日・東映

 右京の記憶力と観察力から、本城の勤め先が判明した。署内に仕掛けたという爆弾はそのおかげで未然に処理、本城も金森の墓地で確保された。2人は金森から遺書を受け取っており、今回の復讐を企てていた。

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 捨て子の名付け親には自治体の長がなる。山田の「希望」という名前は、征志郎が吟味してつけていたのだが、山田は「だいっ嫌いです」と言い捨てる。「僕が希望であいつ(署長)が正義。罪深いと思いませんか?」と山田。生まれてこなければよかったという山田に「君は神様から授かった類まれな才能をもっています」と諭す右京だったが、山田はそのせいで学校で先生やクラスメートからも気味悪がられたという。「僕も幼いころ、同じような経験をしました」と語る右京。山田は「人間て、なんで人を差別するんでしょうね」と投げやりに言い、体の弱かった卓と自分に「命を大雪にしろ、希望をもて」と言い続けた金森ですら自殺した、「あの強い人ですら、生きられないんです、この世界は」と語った。

(c)テレビ朝日・東映

 そして、山田は隠し持っていた改造銃の銃口を自らの頭に当てた。「杉下さん、最後まで見届けてくれてありがとう。この勝負、僕の勝ちです」という山田に、右京は「罪を償えば必ずやり直せます」「きれいごとでも信念を伝えることは、大人の責任です」と語りかける。「君の未来にも希望はあります」と繰り返す右京。山田の銃をそっと取り「希望は、あるんですよ」と抱きしめた。

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 知らん顔をする署長に薫は、「今回の事件が起きたのはあんたのせいだ」と詰め寄り、「もうすぐおっかない監察官がくる。首を洗って待ってろ!」と熱い怒りをぶつけた。「監察官」という言葉から「大河内さん」がトレンド入りしたのだろう。「しばらく右京さんを一人にさせてあげてください」と角田課長(山西惇)に言い、特命部屋で1人チェスを指す右京を見守った薫に、「いい男だな~」「あったかいよね」という声が集まった。

 「升さんの市長は終始カッコよかった。それが救い」「犯人役の子、いい演技だった」「考えさせられる回」などと声が上がる中、「薫と伊丹(川原和久)は相変わらずいいなあ」という反応も。情報を持ってきた薫に「たまにはまともな仕事ができるんだな、ドン亀」と伊丹が突っ込み、「まともな仕事してから言え!」と薫が返していた。

 「犯人をハグする右京さん、はじめて見たかも」の声の通り、右京の静かな優しさが際立った回。次週は、いよいよ最終回スペシャル前篇となる。(文・早川あゆみ)

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