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吉沢亮、吉田修一「国宝」映画化で稀代の女方歌舞伎役者役 他の仕事をセーブして稽古に挑む

女方歌舞伎役者を演じる吉沢亮
女方歌舞伎役者を演じる吉沢亮

 俳優の吉沢亮が、作家・吉田修一の長編小説を映画化する『国宝』で主演を務めることが明らかになった。歌舞伎界を舞台にした本作で、吉沢は後に国の宝となる稀代の女方歌舞伎役者を演じる。メガホンを取るのは、吉田の原作を映像化した『悪人』『怒り』の李相日監督。脚本は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』などで知られる奥寺佐渡子が執筆する。撮影は今月から始まり、2025年公開を予定している。

【画像】吉沢亮、圧倒的な美!

 吉田の作家生活20周年記念作品となる「国宝」は、4年の歳月をかけて書き上げた上下巻800ページを超える大作。任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎の世界に飛び込み芸の道に青春を捧げ、芝居だけに生きてきた主人公・喜久雄が、命を賭けてもなお、見果てぬ夢を追い求めていく。日本文学の伝統に脈々と流れる芸道小説の金字塔にして、吉田の最高傑作とも言われている。

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原作「国宝」書影 - (c) 吉田修一『国宝』(上 青春篇/下 花道篇)朝日文庫

 30歳となった節目の年に歌舞伎役者を演じる吉沢は、これまで踊りの経験がなく、日々歌舞伎の稽古に打ち込んでいる。稽古初日は、まっすぐ歩くことだけで終了。すり足で歩く、正座の仕方、扇子の持ち方、取り方などの基本動作を学んでいく。撮影時にきちんと踊ることができるのかという不安もある中、他の仕事をセーブし、撮影本番のギリギリまで稽古を行い、喜久雄に近づけるために全身全霊で挑む。

 原作者の吉田、李監督、吉沢のコメントは以下の通り。(編集部・倉本拓弥)

吉田修一(原作)

「悪人」「怒り」、そして「国宝」へ。夢が叶う。三たび、信頼する李相日監督に自作を預けられる喜びにあふれている。そしてもう一つ、夢が叶う。「国宝」執筆中も書き終えてからも、ずっとあることを夢見ていた。無理は承知ながら、この稀代の女方・立花喜久雄の舞台を一度でいいからこの目で見てみたいと。その夢が叶う。吉沢亮という稀代の役者を迎えて。

李相日監督

芸に身を捧げ、人生を翻弄される多彩な登場人物たちが織りなす豪華絢爛な歌舞伎の世界観。吉田さん渾身の作品を担う重圧に慄えが止まりません。小説刊行からの構想6年。言い換えれば、“覚悟”に要した年月です。決め手は、吉沢亮の存在。美しさと虚しさを併せ持つ妖艶なその存在感。役者として着実に成長し進化を遂げた今、まさに機が熟した宿命の出会いです。数多ある困難を超えた先に拡がる未知の世界に、関係者一同胸昂る思いです。

吉沢亮

吉田修一先生x李相日監督の3作目。『悪人』ではただただ視聴者として感嘆し、『怒り』ではオーディションの参加者として、何も出来なかった自分への苛立ち、完成を観てのどうしようも無い昂まりと悔しさ。そして『国宝』では当事者としてなにを思うのでしょう。稀代の女方を演じると言う、途方もない挑戦ではございますが、その挑戦の先に見える景色が何よりも美しいものである事を信じて。日々精進です。

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