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「御上先生」岡田将生、槙野&御上は“先を見据えている人” 考えることの大切さ「最終話に詰まっている」

敵か味方か…岡田将生演じる槙野恭介
敵か味方か…岡田将生演じる槙野恭介 - (C)TBS

 松坂桃李が官僚でいながら高校に赴任する教師にふんし、令和の18歳とともに日本の教育を変えるべく権力に立ち向かう日曜劇場「御上先生」(TBS系・毎週日曜よる9時~)。深いテーマ性とミステリアスな展開、俳優陣の熱演に大きなエールが寄せられ、SNSでも毎週関連項目がトレンドにあがる盛況振りを見せている。本作に文部科学省のエリート官僚・槙野恭介役で出演中の岡田将生がインタビューに応じ、撮影現場の様子や、松坂ら共演者について語った。(以下、第8話までの内容を含みます)

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「何かを変えていく変革期」一線を画す日曜劇場

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 岡田が演じる槙野は、松坂ふんする同期の主人公・御上孝にライバル心を見せ、視線がバチバチに交差するシーンもある。「槙野という人は、基本的に教育について考えていて、何かを改革していくことを常に自分の中に潜ませています。ただ、表面に見えるものと内側にあるものは、やっぱり違うと思っていて。自分の中ではとても熱を帯びているキャラクターで、僕としては全部がつながって嘘はないように芝居をしているんですが……」と言いよどむ。そして、「難しい! これが現場でみんなが語っていた『どこまで言っていいのかわかんない』というやつかー!」と笑う。

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 今作についてはこれが初めての取材だった岡田は、先に取材を受けていたキャストから「(話し方が)難しいよ」と言われていたのだとか。「僕が今作のお話をいただいた時、台本はほぼ全部そろっていました。連ドラの場合、稀なことなんです。ですから、全部を知っている手前、どこまで言えるのかわからなくて……」と恐縮する。それでも、一言一言に気を配りながら、作品への熱い思いを丁寧に明かしていった。

 「プロデューサーの飯田(和孝)さんは、以前ドラマ『小さな巨人』でお世話になっていました。企画書を拝見したり、直接お話したりして、今作に対する熱意をすごく感じまして。どんなキャラクターにも熱が潜んでいるんです。一緒にお仕事をするのをとても楽しみにしていました」

 「飯田さんが、何かを変えていく変革期であると考えてらっしゃることをすごく感じて、多種多様なドラマの中でも一線を画す日曜劇場ができるだろうというのが、台本を拝見してわかりました」とも続けた岡田。「そこに参加させていただけるということで、とても興奮を覚えました。プライベートでも仲良くさせていただいている、同世代の桃李さんが主演ということも、うれしかったですね」と素直な気持ちを吐露した。

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生徒たちを最後まで見届けてほしい

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 槙野の演じ方については、最後の展開までわかっている分「どのあたりまで心情なり見え方に嘘がないようにお芝居を作っていくかというのは、難しかったです」と素直な感想を述べる。「ですが今のところ、自分の感情と槙野としての立ち居振る舞いに無理がなく、嘘なくやれています。監督やプロデューサーの方々とお話していたこともあり、この選択に間違いはなかったんだろうなと思います」

 ドラマでは殺伐としたシーンもあるが、撮影現場は「安心して行ける、とてもいい現場です」とニッコリ。「監督やスタッフさんたちと、このシーンはどうしていこうかと常に話し合いますし、撮影途中で気づいたことがあるとフレキシブルに変更したり、みなさんで考えながら対応して、作っていける現場です。いい緊張感で、すごく刺激的です」

 官僚という役柄上、生徒役の面々との芝居での絡みはそれほど多くないが、待ち時間には交流があるという。「仕事のことや、どうやって作品に向き合うのかといった質問をしてくれたりします。自分の中で応えられる範囲のことは全部伝えたいと思っています。彼らの今回に賭ける思いや、芝居が好きだという気持ちがすごく伝わってくるんです。桃李さんともよく話していますが、我々が20代だった時よりも、はるかに真摯に作品や役と向き合っているなと思う。すごく輝いて見えるんです。これから第一線で活躍されていく方々なんだろうなと、まじまじと見ていますよ」と若い世代からの刺激を語った。

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 「特に目が離せないくらい人間性がとても可愛らしくて魅力的だなと思ったのは、窪塚愛流(次元賢太役)くんかな。でも、みなさんそうですね」と岡田は顔をほころばせる。「このドラマのメインは、やっぱり生徒たちだと思います。こんなにも作品や役に真摯に向き合っていく彼らの姿は、たぶん僕たち大人にもすごく響いていると思うんです。だから、ぜひ最後まで、生徒たちを見届けてほしいと思います」とアピールした。

教育改革について考えるきっかけをくれた

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 2日放送の第7話では、過労で倒れて入院した部下・津吹隼人(櫻井海音)を見舞った槙野の、思いが溢れるシーンがあった。「それは、槙野のトラウマにつながっていて、彼が一生抱えていくものです。第1話の台本を読んだ時から、どう出すか考えていました。まさに素晴らしいタイミングで、彼の新たな一面を見せることができたかなと思います。印象的にやりたいと思っていましたが、うまくいったのではないかと思います」と重要シーンへの思いを明かした。

 さらに「今作のテーマの1つの教育改革に関しては、僕自身もここ数年、考えることがありました。今、このドラマが改めて考えるきっかけを与えてくれたという印象があります」と自身の思いを振り返る。

 「観てくださっている方にも届いているとは思いますが、考える力がとても大切なのではないかという思いは、最終話にすべて詰まっている気がします。御上と槙野は、すごく先を見据えている人たちなんだということを、頭に入れてドラマを観てほしいです」と着地点を示唆した岡田。作品から大きな力を得たようだ。(取材・文:早川あゆみ)

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