リチャード・ノートンさん死去 『マッドマックス』最高司令官役、ジャッキー・チェンや倉田保昭とも共演

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)でイモータン・ジョーの側近である最高司令官役を務めた、俳優・スタントコーディネーターのリチャード・ノートンさんが亡くなった。75歳だった。妻のジュディさんが現地時間30日、Instagramで発表した。
【画像】リチャードさんが出演した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
ジュディさんは、「言葉が出ません。私のすべてを失いました」とInstagramでコメント。「私の人生における愛でした。時間をかけて、この大きな喪失と向き合っていきます」とつづっている。
リチャードさんは1950年1月6日、オーストラリア生まれ。11歳から柔道をはじめ、やがてローリング・ストーンズやミック・ジャガーといった著名アーティストのボディガードを務めるようになる。
1980年の『オクタゴン』で映画デビューを果たすと、1985年の『七福星』で香港映画界のアクションスターであるサモ・ハンや“和製ドラゴン”こと倉田保昭と共演し、香港映画界に進出した。サモ・ハンが監督した『ナイスガイ』(1997)や、1993年版の実写映画『シティーハンター』ではジャッキー・チェンとも共演を果たした。
近年は、マーベル映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』(2019)やDC映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)などでファイトコレオグラファーを務めたほか、『マッドマックス:フュリオサ』(2024)では最高司令官役を続投し、スタント監修も兼任した。『ザ・スーサイド・スクワッド』を手がけたジェームズ・ガン監督は、「彼は実年齢より20歳若く見えていたので、訃報を聞いたときは本当に驚きました。彼を愛していた全ての友人や同僚、そして何より、ジャッキー・チェンとの共演エピソードよりも本人より熱心に語っていた妻・ジュディに、心からの愛と哀悼の意を送ります」と自身のInstagramで追悼コメントを発表している。(藤田良太)