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坂本浩一監督、世界に放つ新時代アクション時代劇 特撮出身・山田姫奈&宮原華音と挑んだ極限バトルの裏側

特撮出身キャストと共に世界に放つ新アクション時代劇! - 坂本浩一監督
特撮出身キャストと共に世界に放つ新アクション時代劇! - 坂本浩一監督

 日本の三大特撮(ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊)を数多く手がける坂本浩一監督。日本映画放送とタッグを組んだ新作「SHOGUN'S NINJA-将軍乃忍者-」は、風魔忍者の末裔と将軍家直属の剣術指南役を務める柳生一族の死闘を活写したアクション時代劇。特撮ゆかりのキャストを多数起用し、新たなアクション時代劇を目指した坂本監督がインタビューに応じ、キャスティングから撮影までの裏側や、時代劇に対する思いを語った。(取材・文:編集部・倉本拓弥) 

【動画インタビュー】「SHOGUN’S NINJA」山田姫奈&宮原華音&桃月なしこ、特撮出身ならではの裏話続々!

 主人公は、江戸の町で萬屋を営む風魔忍者の一族の末裔・篝火&お喬。ある日、町一番の娘として知られる二人の友人・お蘭が、謎の集団に連れ去られてしまう。彼らの正体は、将軍家直属の剣術指南役を務める柳生家で、風魔一族を滅亡に追い込んだ張本人だった。篝火は、「ウルトラマンブレーザー」(2023~2024)のヒロインとして知られる山田姫奈、お喬は、「仮面ライダーガッチャード」(2023~2024)などで坂本監督とタッグを組んだ宮原華音が演じている。

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タイプが異なる山田姫奈&宮原華音のアクション

(C)日本映画放送

Q:坂本監督は、時代劇専門チャンネルで放送された「BLACKFOX: AGE OF THE NINJA」(2019)でアクション時代劇に初挑戦しました。あれから6年の歳月を経て、再びアクション時代劇を手がけることになった経緯は?

「BLACKFOX: AGE OF THE NINJA」の時は、若い視聴者を時代劇に勧誘したいという狙いがありました。特撮ファンも観やすいようにアクションを中心にして、キャスティングも特撮経験者を中心に、視聴ハードルを下げて観やすい時代劇を目指しました。

実はその後、日本映画放送株式会社さんが「BLACKFOX」を海外に展開して、海外向けのYouTubeチャンネル「SAMURAI VS NINJA」で再生回数1,700万回超えの爆発的ヒットを記録したんです。海外のお客さんは、忍者という題材にプラスしてアクションに特化した作品ということもあり、観やすかったのだと思います。6年の歳月を経て、海外を中心に時代劇ブームや忍者ブームが起こっているので、国内・海外のファンに新しい作品を提供することが、本作の企画が立ち上がった経緯です。

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Q:ダブル主演の山田姫奈さんとは、本作が初タッグになりました。山田さんを起用した経緯を教えてください。

姫奈ちゃんがアクションが得意なことは、以前から知っていました。彼女の初主演映画『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』(2019)の照明部が自分がいつもご一緒する人で、「すごくいい子がいる」と話を聞いていたんです。彼女のマネジメントヘルプの方が知り合いだったので、デモ映像を見せてもらったらすごく良かったので、一緒にお仕事したいと思っていたんです。

ちょうど自分が「ウルトラマンデッカー」を手がけていた頃、次の新作でアクションができる女性隊員役のキャスティングをしていたんです。その作品のキャスティングディレクターが私のところに来て、「誰かいい子いませんか?」と声をかけて自分に「誰かいい子いませんか?」と声をかけてきたので、彼女を紹介したんです。そうしたら、見事にオーディションに合格して「ウルトラマンブレーザー」のヒロインに抜擢されたんです。

本人とはその後、「ウルトラヒーローズEXPO」で初めて会って、「今度一緒にやろう」と話しをして、アクション練習を何度か一緒にしました。その中で、本作の企画が立ち上がり、プロデューサーから強いヒロインが海外で人気だから、今度はダブルヒロインでとオーダーがあったので、オファーしました。

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(C)日本映画放送

Q:山田さんとダブル主演を務めた宮原華音さんとは、2018年の舞台「NINJA ZONE ~RISE OF THE KUNOICHI WARRIOR~」や映画『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』(2022)、直近では「仮面ライダーガッチャード」でタッグを組みました。

華音とはもう10年近くの付き合いです。彼女の映画デビュー作『ハイキック・エンジェルス』(2014)の宣伝協力を依頼されて、彼女と一緒に配信番組をやったんです。それがきっかけで知り合い、そこから作品を一緒に撮る中で、華音にはずっと前から「主演作を絶対に用意するから待ってろ」と話していました。

「ガッチャード」の時も、田崎竜太(崎=たつさきが正式)監督がクロトー(※宮原が演じたキャラクター)をイメージしている時に、『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』を観て、その時の彼女が良かったので、キャスティングされたと聞きました。その後、自分が「ガッチャード」で華音と一緒になった時に、タイミングよく本作の話が立ち上がったので、約束していた主演作をプレゼントできるかもしれないと話しました。特撮経験者でアクションができるキャストでと、今作のキャスティングを一任していただけたので、華音を起用しました。

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Q:山田さん&宮原さんのアクションの魅力は?

華音は幼少の頃からフルコンタクト空手をやっていて、キックボクシングでデビューもしましたし、実践的な立ち技格闘技に熟練しているので、軸がしっかりしています。さらに、長身で手足も長いので、すらっとしたシルエットを利用した蹴りがすごく映えますよね。

姫奈ちゃんは格闘技経験があったわけではありませんが、センスがあって実践武術に近いアクションを練習してきたタイプです。細かい手技とか、相手の体軸を崩して倒していく技とかが得意なので、戦闘スタイルでいうと、華音とはだいぶ違います。異なるスタイルの2人がコンビを組むから面白いというのが、2人をキャスティングした一番の理由です。

“ミスター平成仮面ライダー”をラスボスとして起用

(C)日本映画放送

Q:監督がこだわった「SHOGUN'S NINJA-将軍乃忍者-」のアクションシーンの魅力はどんなところにありますか?

忍者と侍が戦うので、剣術に長けた侍の強さ、体術を使う忍者の違いを見せる必要がありました。伊賀や甲賀を題材にした作品が多いなかで、風磨忍者はあまり扱われなかったので、ミステリアスな部分が多いです。また、柳生一族の無刀取りという技は、真剣白刃取りのイメージが強いですが、相手を戦闘不能にするという広い意味もあると聞きました。そこが近代戦闘術に伝わるコンセプトがあると受け取れたんです。

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なので、そこを拡大解釈していきながら、侍一族と忍者の2人が戦っていくところの面白さを追求していきました。弱い立場の人たちが、頑張って巨大な相手と戦っていく展開は、燃えますから。

Q:数あるアクションの中でも、特に手応えを感じたシーンはありますか?

やはり主演の2人vs高岩成二(柳生宗矩役)のアクションが、伝説に残るぐらい面白いと思います。高岩さんは、本格時代劇は初挑戦なんです。時代劇で殺陣を披露することも初めてだったのですが、やはりすごくかっこよくて、「絶対負けない」というオーラが出ていますよね。それに対して立ち向かっていく2人の姿は、往年のカンフー映画を観ているみたいで、自分の中では萌えポイントでした。撮影している時から、ゾクゾクと鳥肌がすごかったです。

(C)日本映画放送

Q:“ミスター平成仮面ライダー”として知られる高岩さんをラスボス的な存在として起用することは、監督が狙っていたことなのでしょうか?

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ラスボスとのラス立ち(※ラストの立ち回り)では、相手がそれ相応の相手じゃないと難しいと思っていたんです。もともとジャッキー・チェンやカンフー映画が大好きなので、ラストには必ず強いやつがいて、滅茶苦茶頑張って勝つというイメージがありますよね。毎作品、ラスボスを考える時に、たとえば『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』のケイン・コスギとか、『グッドモーニング、眠れる獅子2』での高岩さんvsケインとか、誰と戦うかはキャスティングから気を遣うところです。今回は、高岩さんをキャスティングして、「忍者2人がガンガン行くので頑張ってください」という感じで挑んだのは大正解だったと思います。

Q:高岩さん演じる柳生宗矩が無刀取りの構えを取った時、特撮ファンならニヤリとしてしまう瞬間がありました。

無刀取りの手を逆に構えたら仮面ライダーゴーストになるんですよね(笑)。『仮面ライダーゴースト』や『仮面ライダーウィザード』のアクションには中国拳法の動きが取り入れてあります。撮影現場でも、ゴーストやウィザードっぽくならないようにお願いしますとも話していました(笑)。高岩さんは表現力が豊かで、一緒の作品作りが凄く楽しいです。

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世界に通用するアクション時代劇を届ける

(C)日本映画放送

Q:「SHOGUN'S NINJA-将軍乃忍者-」は世界にも配信されています。海外にアクション時代劇を届けるうえで、監督が期待していることは?

自分たちが子供の頃は、時代劇を娯楽の一環として普通にお茶の間で観ていたんですね。でも今は、時代劇は特殊なジャンルになり、いざ観ようとすると身構えちゃいますよね。時代劇は堅苦しいものとか、お年寄りの方が観るものという印象が強くなった中で、前作「BLACKFOX: AGE OF THE NINJA」が示したように、特撮とか普通のドラマを観ている気分で観られる時代劇をまた撮りたいと思っていました。アクションに特化した時代劇は、役者の技量がすぐわかるので、ごまかしが利きません。ちゃんとアクションができる役者さんが日本にはいて、世界に通じる映像が撮れることを証明していきたいという思いがあります。今後も日本映画放送株式会社さんと作品を作っていきながら、世界に向けてメッセージを発信していきたいです。

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Q:監督の作品を振り返ると、『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』「忍者戦隊カクレンジャー 第三部・中年奮闘編」「SHOGUN'S NINJA-将軍乃忍者-」と忍者を題材にした企画が連続していますね。

気がつくと忍者作品のオファーが多く、多分ファンの人たちは「坂本監督は忍者が大好きじゃないか?」と思っているかもしれません(笑)。もちろん大好きです! 「仮面ライダータイクーンmeets仮面ライダーシノビ」(2023)もあったので、確かにここ数年忍者作品が多いですね(笑)。でも、撮影していて本当に楽しいジャンルです。

Q:最後に、これから作品を観るファンの方に向けて、見どころポイントを教えてください。

アクションは、感情が乗ってきて、初めて迫力あるシーンとして成立すると思っています。今作は各キャラクターのドラマが乗ってきた上で、キャストたちが全力で頑張ったアクションが入ってきます。気合いの入った大迫力のアクションがガンガン押し寄せてくるので、ぜひみなさんに楽しんでほしいです。

「SHOGUN’S NINJA-将軍乃忍者-」は Prime Video チャンネル「時代劇専門チャンネルNET」で国内配信中、YouTubeチャンネル「SAMURAI VS NINJA」にて海外配信中

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