齊藤京子、初主演映画でカンヌ映画祭に!恋愛禁止ルールを破ったアイドル描く深田晃司監督作『恋愛裁判』

世界の映画祭がその動向に注視する深田晃司監督の最新作『恋愛裁判』が、第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に正式出品されることが決定した。主演は元・日向坂46の齊藤京子。昨年4月の卒業コンサートから1年、初主演映画でカンヌの大舞台に立つことが決まった齊藤は「本当に夢のようで言葉にできないほど嬉しかったです」と喜びを爆発させている。齊藤は深田監督と共に現地でレッドカーペットを歩き、公式上映に参加する予定だ。
『恋愛裁判』は、『淵に立つ』で第69回カンヌ映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞し、前作『LOVE LIFE』で第79回ベネチア映画祭コンペティション部門に選出されるなど世界から注目される深田監督の最新作。「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事を目にした深田監督がその内容から着想を得て作り上げた物語で、構想から実に10年を経て結実した渾身の一作だ。契約書にある「恋愛禁止ルール」に反する行動をしたとして所属事務所から訴えられて裁判へと発展した、一人の女性アイドルの姿が描かれる。
恋に落ちる人気アイドル・山岡真衣を演じたのは、日向坂46でセンターを務めた経験を持つ齊藤だ。昨年のグループ卒業以降、ドラマやバラエティー番組に引っ張りだこの彼女が、初主演映画で世界へと羽ばたく。深田監督は齊藤の貢献を「ひとつ言えることは、主演の齊藤京子さんとの出会いがなければこの映画は完成しなかったということです。絵空事でしかなかった脚本に全身全霊で血肉を与えてくれた齊藤さんに心から敬服しています」とたたえている。なお、カンヌ・プレミア部門は「コンペティションの枠には収まりきれない良作を集める部門」とされている。(編集部・市川遥)
深田晃司監督コメント
構想から気づけば10年もかかってしまったこの映画を、最高のかたちでお披露目できることを嬉しく思います。ひとつ言えることは、主演の齊藤京子さんとの出会いがなければこの映画は完成しなかったということです。絵空事でしかなかった脚本に全身全霊で血肉を与えてくれた齊藤さんに心から敬服しています。また、長年に亘りこの企画を信じて導いてくれたプロデューサー陣、現場を支えてくれた最高のスタッフ、キャストには感謝しかありません。ぜひ多くの人にこの映画を楽しんで欲しいです。
齊藤京子コメント
映画『恋愛裁判』が第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に出品されると聞いたときは、本当に夢のようで言葉にできないほど嬉しかったです。
深田監督、スタッフキャストの皆さん、この度は本当におめでとうございます。
この映画をたくさんの国の方々に観ていただけることが楽しみです。
深田監督とご一緒させていただけたことを、心から光栄に思います。
『恋愛裁判』ストーリー
人気グループへの階段を駆け上がっているアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」。人気ナンバー1でセンターを務める山岡真衣(齊藤京子)は偶然、中学時代の同級生・間山敬に再会し、意気投合、恋に落ちる。アイドルとしての立場と恋愛との間で葛藤していた真衣だが、ある事件をきっかけに衝動的に敬のもとに駆け寄るという行動に出る──。
8か月後、真衣は所属事務所から「恋愛禁止条項」の契約違反として裁判所に召喚される。
「アイドルの恋愛は罪なのか!?」 審判が下る!