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「キャシアン・アンドー」幻の5シーズン構想「不可能だとわかった」製作総指揮が反省

「キャシアン・アンドー」ついに完結!
「キャシアン・アンドー」ついに完結! - (C)2025 Lucasfilm Ltd.

 14日に最終話を迎えるドラマ「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2のトニー・ギルロイ(脚本・製作総指揮)、ジェネヴィーヴ・オーライリー(モン・モスマ役)、アドリア・アルホナ(ビックス役)が、千葉・幕張メッセで開催された公式ファンイベント「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」の会場でインタビューに応じ、幻の5シーズン構想や物語を彩る衣装について語った。

【動画インタビュー】「キャシアン・アンドー」豪華メンバーを日本で直撃!

 映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)の前日譚として、反乱軍の情報将校キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)の知られざる物語を描いてきた本作。キャシアンはもちろん、幼なじみのビックス、後に反乱軍のリーダーとなる元老院議員モン・モスマら、彼を支える人物たちの物語も終わりを迎える。

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 「キャシアン・アンドー」はもともと、全5シーズンでの展開が予定されていた。シーズン1は大絶賛を受け、順風満帆に思えたが、トニーは「シーズン2の構成を考え始めた時点で、それがいかに現実的でないかを痛感しました」とシーズン5までたどり着くことは難しいと判断したという。

キャシアン&K-2SOが出会った経緯も明らかに - (C)2025 Lucasfilm Ltd.

 「本当にやると決めてから、ただただ驚きました。自分たちのナイーブさや無謀さに、呆れるほどでした。(シーズン1の)全12話を作ることは、もう引き返せないということですから。(シーズン5まで製作するとなれば)15年はかかるし、(製作費も)何十億ドルとかかる。もう不可能だとわかったんです。だから2シーズンにまとめる形にスケールダウンしました」

 完結編となるシーズン2は、150体のクリーチャー、30体のドロイドが用意されるなど、長編映画にも引けを取らないクオリティーで製作された。ひときわ目を引くのが、惑星毎にデザインが異なる衣装。シーズン2では700着以上が制作され、ドラマの重要な要素の一つとして数えられている。

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 トニーは、シーズン1から数多くの衣装を手がけてきたマイケル・ウィルキンソン(衣装デザイナー)の手腕を絶賛する。「彼の仕事は単にモン・モスマや元老院、結婚式の豪華さを演出するだけでなく、惑星フェリックスのアイデンティティや色調、歴史、キャラクターを衣装に反映させています。それはコルサントの住人にも、ゴーマンやアルダーニの人々にも、ケナリの子供たちにも当てはまります。どこに行っても、マイケルはその場所にふさわしい衣装を用意し、必要があれば美しさを、必要があれば物語を語ってくれる。それをとてつもないスケールでやっているんです。惑星ヤヴィン用に300人分の衣装が必要だと言われても、彼は応えてくれました。この作品を通じて、マイケルの才能が改めて評価されてほしいと思っています」

ヤヴィン4へと導かれるモン・モスマ - (C)2025 Lucasfilm Ltd.

 ジェネヴィーヴも「マイケルの衣装はただの服ではありません。歴史があり、文化が見えるんです」とトニーの意見に続く。「その服を着る人々を通じて、その文化の言語までもが感じられる。結婚式の場面では、プリーツの使い方に共通の“言語”があって、モン・モスマとヴェルの衣装、ペリンとダヴォの衣装、デザインに共通の歴史が表れています。これは単なる衣装制作でもなければストーリーテリングでもない。深く芸術的な仕事です」

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 またアドリアは、衣装が「“第二の肌”のような存在」になったと明かした。「シーズン2では、ビックスのキャラクター性を衣装を通じて掴むことができました。自分の衣装に“所有感”を持てるというのも特別なことです。それを着て演じることで、自分自身が心地よく感じられるんです」

キャシアンとビックスの結末は… -(C)2025 Lucasfilm Ltd.

 『ローグ・ワン』再撮影のキーマンだったトニーは、「すでに何人もの人が『ローグ・ワン』を見返してくれていて、このドラマが本当に効果を発揮している確信はあります」と手応えを感じている様子。「私は『ローグ・ワン』にはそれほど密接に関わっていたわけではないですが、今回の制作中にはずっと頭の中で考えていました」と思いを明かす。

 「キャシアン・アンドー」シーズン2の最終話は、『ローグ・ワン』の冒頭に直結する。ドラマを全て視聴した後、『ローグ・ワン』を再訪すれば「良い意味で、興味深い形で、(見方が)確実に変化します」とトニーは予告した。「『ローグ・ワン』で最も謎に包まれていたキャラクター、つまりキャシアンが、今では一番よく知られている存在になっているからです。以前は彼が何者なのか、誰もはっきりとはわからなかった。でも今では、彼のすべてを知っている。つまり、一番“知っているはず”のキャラクターが、完全に別の見え方になります。それはすごく不思議な感覚になると思います」(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2はディズニープラスにて毎週水曜日に独占配信中

『スター・ウォーズ』は日本で撮影できる!?超豪華キャストを直撃!「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2単独インタビュー » 動画の詳細
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