ADVERTISEMENT

『君たちはどう生きるか』菅田将暉が宮崎駿監督に困惑…アフレコ秘話

菅田将暉が声を担当した青サギ。
菅田将暉が声を担当した青サギ。 - (C) 2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

 2日、宮崎駿監督(※崎はたつさき)10年ぶりの新作となった『君たちはどう生きるか』が、日本テレビ系「金曜ロードショー」(よる9時~)で初&ノーカット放送される。公開当時はタイトルとポスタービジュアル以外一切明かさない“宣伝なし”方式だったため、多くを語ることがなかった青サギ・サギ男役の菅田将暉が、貴重なアフレコ秘話を明かした。

【画像】宮崎駿直筆のイメージボード

Q.アフレコで苦労したところなどあれば教えてください。

 青サギと眞人との距離感をどう取るかはずっと意識していました。すごい不気味な登場から始まり、途中ロードムービーのように行動を共にして、最終的にあっさりドライな感じでいなくなるという……。青サギという存在は道化であり、ストーリーテラーであり、友人的であり、そういう不安定さは意識してやっていました。

ADVERTISEMENT

 コイツいつでも裏切りそうだなというか、(眞人と)依存しない感じもありますね。距離感としては宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーの距離感みたいな。3人で休憩室で話をしていると、「絶対的な信頼関係がありつつ、お互いふざけて罵倒しあう……でもそれが、すごくオシャレな感じ……」というのが印象に残っていて。そういうじゃれ方というか、「距離感がありつつ、わかりにくい愛情でつながっている感じ」、そういうものを参考にさせていただきました。

Q.宮崎監督からは、どのような指示やアドバイスがありましたか?

 ほとんど指示もなく、逆に不安になりながらやっていました。でも唯一、淡々と進む中で、ラストのシーンで眞人に「どうせみんな忘れるから、じゃあな、相棒」というセリフは何度もリテイクしました。理由も伝えてもらえずに何度か録ったのですが、あとあと聞いたら、宮崎監督があのシーンが終わってしまうのが寂しかったみたいで……、納得しました。

Q.青サギの声はどんな風に収録を?

 「青サギの声のトーンどうしましょう? 鳥とおじさん両方やるのか、どこまでやるのか」となり「できれば両方お願いします」となりました。青サギの資料映像を見つつ、シーン関係なくガーガーいろんな声をやってみて、宮崎さんから「今の声でお願いします!」となりました。実際の青サギの金属音のようなギーッという叫び声を参考に、喉をガーッとつめて、わざと枯れるような声を出して、数時間やり、本当に声が枯れました。

Q.お気に入りのシーンはどこですか?

 最後の去っていくシーンが好きです。短いんですけど、去り際の言い方、声色とかが。実写ではないので“間”が取れず、アニメーションの画にハメないといけないので大変でした。

 あとは、鳥からおじさんになったり、おじさんから鳥になったり、鳥とおじさんの間を行き来するシーンは演じていて楽しかったです。嘴に棒みたいなのがささって舌でレロレロするシーンとか、やっていて楽しかったです。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT