「べらぼう」喜多川歌麿が初登場!染谷将太「作品を見れば見るほど謎が深まる」

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の11日放送・第18回に、染谷将太演じる天才絵師・喜多川歌麿が初登場。放送を前に、染谷がコメントを寄せた。染谷にとって大河ドラマへの出演は「武蔵」(2003)、「龍馬伝」(2010)、「江~姫たちの戦国~」(2011)、「麒麟がくる」(2020~2021)に続いて5度目となる。
喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、東洲斎写楽を世に送り出し“江戸のメディア王”として名を馳せる蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を追う本作。蔦重の生涯を語るうえで欠かせない存在である喜多川歌麿(染谷将太)が、第18回「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」で姿を見せる。歌麿は、幼い頃、絵師・鳥山石燕(片岡鶴太郎)のもとで絵を学び、その後、蔦重と出会う。蔦重が洒落本、黄表紙、狂歌本と次々と新たな出版物を手がけていく中で、挿絵の仕事などを任され、自らの画力を磨いていく。やがて寛政の改革で時代が変わると、蔦重と浮世絵の美人画を仕掛け、その才能を一気に開花させる。美人画は江戸で大評判となり、人気絵師の地位を確立していく。
「麒麟がくる」では織田信長にふんし、大きな反響を呼んだ染谷。5度目となる大河で演じる、美人画で江戸に旋風を巻き起こした天才絵師・喜多川歌麿について、染谷は「絵から感情というか、色気のようなものがにじみ出ているなというのは、学校の教科書で見た時から感じていました。他の美人画と比べても、その作品で描かれる女性が何を考えているのかわからない不思議な絵を描かれる方だなと。作品を見れば見るほど、謎が深まるという印象です。今回演じる歌麿も、ふとした瞬間に何を考えているのか謎な部分のあるキャラクターだと思います」と抱いていたイメージを語る。
歌麿にとって、蔦重はどんな存在なのか?「一緒に作品を作っていくのが素直に楽しいっていうのが一番大きくあると思います。むちゃぶりされたり、雑に扱われたりというのも時にはありますが、作品として形になった時の蔦重のうれしそうな姿や二人でやり遂げたっていう達成感にすごく喜びを感じるんだと思います。それが本当に蔦重の魅力、プロデューサーとしての力ですよね。役者として、色々大変なことがあっても、作品がいいものになるとすごくうれしいので、歌麿の気持ちはよくわかります」
そして、撮影現場の雰囲気について「江戸の活気みたいなものが現場の活気として流れていて、元気が出ます」と語り、「(蔦重を演じる)流星くんは、ずっと出番があって本当に大変だと思いますが、蔦重として生きて、走り続けていて、その背中を見て自分も現場に引き込まれています。絵師・作家のみなさんもキャラが濃くて、歌麿として、いつも特等席で、みなさんの演技をすごく魅力的だなと思って見ています」と満喫している様子だ。
第18回は、蔦重(横浜流星)は北川豊章(加藤虎ノ介)の長屋を訪ねると、捨吉(染谷将太)と名乗る男に出会う。その頃、朋誠堂喜三二(尾美としのり)の筆が止まる事態が起こり……というストーリーが展開される。(編集部・石井百合子)


