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実話ベースのクィア・スリラー『ハイポ』日本上陸!

可愛いのに不穏…『ハイポ』ポスタービジュアル
可愛いのに不穏…『ハイポ』ポスタービジュアル - (C) 2022 HYPOCHONDRIAC LLC. ALL RIGHTS RESERVED./Cinemago

 『ビバリウム』『ザ・レイド』など話題のジャンル映画を手がける「XYZ FILMS」が、クィア監督アディソン・ハイマンと組んだクィア・スリラー映画『ハイポ』が、7月4日より新宿シネマカリテにて公開されることが決まった。併せてポスタービジュアル&メインビジュアルが披露され、ジャーナリスト・北丸雄二のコメントも公開された。

【画像】幻想的かつ狂気的!クィア・スリラー『ハイポ』メインビジュアル

 本作は、監督自身が経験した「病気不安症」から着想を得た、実話に基づく物語。クィアという属性に限定されず、孤独を知る誰もが共鳴し得るであろうテーマを、あえてスリラータッチで描き出す。幼い頃、双極性障害を患う母に無理心中を図られた過去を持つゲイの青年ウィルは、成人して両親の元を離れ、恋人と幸せな生活を送っていた。しかしある日、長らく連絡を絶っていた母から「恋人を信用するな」というメッセージが届く。それを機にウィルの精神は次第に不安定になり、「自分は病気なのでは?」という妄想に囚われ、彼の背負う暗い過去が「狼男」の姿となって再び心を蝕み出す。

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 ポスタービジュアルは、一見ポップで可愛らしいデザインだが、添えられた「僕はママみたいに 病気じゃない」というキャッチコピーが不穏さを漂わせる。一方のメインビジュアルは、苦悶とも恐怖ともとれる表情の人物がブレた状態で写し出され、その背後にぼんやりと狼の姿が浮き上がる狂気的なビジュアルとなっている。(加賀美光希)

北丸雄二

『ハイポ』はさらなる次の物語の段階を示しているのかもしれません。ウィルはゲイで、ルークという優しく献身的な恋人がいます。しかし、彼のゲイネスはこの映画の主要テーマである「精神崩壊」には関係しません。性的少数者であっても、性的少数者であることとは無関係にさまざまな問題を抱える、という当然のことを、改めて描くという──つまりこれは交差性の問題です。

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