『ミッション:インポッシブル』最新作、シリーズ集大成の秘密を紐解くキーアイテムとは

トム・クルーズ主演の大ヒットアクションシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の先行上映が17日にスタート。“ファイナル”の名を冠する本作には、過去のシリーズとのつながりを示唆する、象徴的なアイテムが登場している。
これまで、約30年にわたってスパイ組織IMFのすご腕エージェント、イーサン・ハントの活躍を描いてきた『ミッション:インポッシブル』シリーズ。第8弾となる『ファイナル・レコニング』のストーリーについては、はっきりと明かされていないが、予告編では、これまでのシリーズにおけるイーサンの行動が集大成となる本作へとつながっていることが示されている。
そのカギとなりそうなのが、3つのアイテムだ。まずはイーサンが予告編で手にしているナイフ。これは、シリーズ1作目『ミッション:インポッシブル』(1996)において、シリーズを象徴するシーンとなった“宙づり”アクションに登場したナイフとそっくり。当時、イーサンはCIA本部から工作員の機密リスト「NOC」を盗み出すため、センサーが張り巡らされたデータ室に天井からワイヤーで潜入。この時、仲間のクリーガー(ジャン・レノ)が誤って落としたこのナイフがきっかけで、事の顛末が明らかになってしまう。
この場面でイーサンたちにファイルを盗まれ、アラスカへと左遷されてしまったCIA職員ウィリアム・ダンロー(ロルフ・サクソン)は、『ファイナル・レコニング』で29年振りに復活することが判明しており、そのつながりに注目だ。
そしてもうひとつが、シリーズ3作目『M:i:III』(2006)に登場した兵器“ラビットフット”。当時、大切な人を救うためにこの兵器の奪取に奔走したイーサンだが、取引価格が超高額であることと、世界を滅ぼしてしまうほどの代物であること以外、最後までその正体はわからないままだった。『ファイナル・レコニング』の予告編では、『M:i:III』にはなかった、イーサンが“ラビットフット”を手にするカットが登場しており、過去の未解決のピースが、ついに再び動き出す気配を見せている。
そして前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023)から続いて、本作でも重要な要素となる“十字型の鍵”。精巧な2本のパーツから成るこの鍵は、世界の脅威となるAI“エンティティ”を制御・無力化できる唯一の手段とされ、各国の諜報機関や犯罪組織がその奪取をめぐって激しく衝突した。ただ、鍵の存在はあくまで入り口であり、“エンティティ”の目的など本当の謎が明かされていない。予告編では、イーサンたちがこの鍵を携え、海底に眠る潜水艦セヴァストポリへ向かう姿が映し出されており、この鍵によって謎の秘密が開かれるのかも注目だ。(編集部・入倉功一)


