窪塚洋介「名もなきヒーローたち」に感謝 映画『フロントライン』出演、小栗旬に「誘ってくれてありがとう」

俳優の窪塚洋介が28日、丸の内ピカデリーで行われた映画『フロントライン』ジャパンプレミアに、小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、森七菜、桜井ユキ、関根光才監督と共に登壇。窪塚は、主演を務めた小栗に「あらためて、この映画に誘ってくれてありがとう」と感謝を述べていた。
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本作の舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、その後日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。世界56か国、3,711名の乗客乗員を乗せた船のなかで、未知のウイルスと対峙する人たちの壮絶な日々を描く。
災害派遣医療チームDMATの医師・仙道行義を演じる窪塚は「映画に出演していて、もちろん脚本も何度も読んでいるのですが、完成した作品を観て、涙が止まらないシーンがたくさんありました」と語ると「コロナによって奪われたかけがえのない時間、取り返せない時間ってあると思うのですが、この映画が前に進む力になると確信しています」と断言する。
さらに窪塚は、主演の小栗の声かけによって本作に出演したことが公表されており、「あらためてこの映画に自分を誘ってくれた旬に対して、この場を借りてありがとうとお礼を言いたいです」と続けた。
さらに、自身が演じた医師のモデルになった人物は「いまも能登にいます」と災害が起きたときに支える医療に従事していることを明かすと「感染症は部門外なのですが、しっかり(ダイヤモンド・プリンセス号に)向き合ってくださった。こういう名もなきヒーローたちが日本や世界を支えているんです」と客席に呼びかけ「そうやって諦めずに戦ってくれた人たちが、しっかり見守ってくれた映画。きっと生きていくための力になる作品だと思います」と映画をアピール。
最後に「映画を試写会で観た人から、ものすごく力強いメッセージをもらいました。それってなんだろうと思ったら、みんな5年前に同じ体験をしているんだなと。映画公開の6月13日、世界が変わるんじゃないかなと思えるんです。そんな映画に関わることができて幸せです」と胸を張っていた。(磯部正和)
映画『フロントライン』は6月13日より全国公開


