身体能力と伸び代をチェック…『ミッション:インポッシブル』女優が行うスタントテストとは?

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』でグレース役を務めているヘイリー・アトウェルが来日時にインタビューに応じ、本作での生身のアクションにどのように取り組んだのかを明かした。
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前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』からシリーズ参加を果たしたヘイリーは、イーサン(トム・クルーズ)と共に死線をくぐり抜けた前作に続き、本作でもキレのあるアクションを披露している。そもそも『ミッション:インポッシブル』用のアクションをこなすため、どのような準備が必要だったのだろうか?
ヘイリーは「シリーズに参加する前、スクリーンテストの一部としてスタントテストをやったの。スタントチームと一緒に振り付けを学び、それをトムの前で披露した。わたしがもともと持っている技能をチェックするのと同時に、これから時間をかけてトレーニングをしたら、彼らが求めるレベルに到達できるのかの確認でもあった。まあオーディションのような感じね」と身体能力と伸び代をチェックする過程があったと語る。
そして見事トムたちのお眼鏡にかない、出演を決めたヘイリー。「その過程があったからこそ、この役を得た時、本作に参加するにあたっては“トレーニングが必須”ということははっきりとわかっていた。トムは自分でスタントをやるわけだし、そこに参加する人は誰であれ、自分でスタントをやることを少なくとも楽しまなきゃ!(笑)」
『デッドレコニング PART ONE』の撮影前には5か月間のトレーニングを行い、車のドリフトとレースや、戦闘シーンを素早く習得するための基礎的なスタントの振り付けを徹底的にたたき込んだという。「戦闘シーンは1回限りじゃなくて、さまざまな角度から何度も撮るから、同じように繰り返せないといけないの。そしてその構成ではうまく行かないとなったら、撮影現場で変更や調整が行われるわけだけど、基礎が身に付いていればすぐに対応できるから。そしてこうしたトレーニングを、撮影中ずっとやり続けた」。そのため、続く『ファイナル・レコニング』の撮影に入る頃には無尽蔵のスタミナが身に付いていたと笑った。
本作でヘイリーが新たに学ばなければならなかったのは、犬ぞりの操縦だ。「北極圏で犬たちと共に時間を過ごし、一緒に遊んで、彼らの信頼を得て、彼らをコントロールできるようにならないといけなかった。わたし自身が群れのリーダーだとみなされる必要があったの。本作のフィジカル面では、マイナス40度という極寒の中、氷の上で、物事を安全にやることが挑戦だった」
最終的には、撮影中に即興で犬たちを方向転換させることができるほど、ヘイリーの犬ぞり操縦技術は向上していた。「ある時の撮影では『カット』の声が聞こえなかったから、まだカメラが回っている可能性を考慮して進み続けた。だけどずっと進むわけにもいかないから、犬たちを反対の方向へ回転させてみたの。実はそれは練習したことがなかったことで、犬たちは抵抗するかもしれなかったんだけど、指示を出したその瞬間、彼らは方向転換してくれた。素晴らしい気分だった! 彼らの信頼を得られたんだって」と充実感をにじませていた。(編集部・市川遥)
映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は先行上映中


