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上川隆也、異色の“能面”主人公役に挑戦 7月期・テレ東司法ミステリー「能面検事」主演決定

上川隆也、無表情の主人公に挑戦「能面検事」
上川隆也、無表情の主人公に挑戦「能面検事」 - (C)「能面検事」製作委員会

 俳優の上川隆也が、テレビ東京系で7月11日から放送される、ドラマ9枠「能面検事」(毎週金曜夜9時~9時54分※初回は15分拡大)で主演を務めることが明らかになった。

【画像】執事姿も似合いすぎる!上川隆也

 本作は、“どんでん返しの帝王”と呼ばれる作家・中山七里による同名シリーズのドラマ化作品。上川が演じるのは、大阪地検きってのエース検察官である不破俊太郎(ふわしゅんたろう)。検察上層部や警察組織にも忖度せず、冷静沈着に、ただ淡々と職務を全うすることから“能面検事”と呼ばれる不破が、事務官の惣領美晴と共に、権力者による圧力や組織のしきたりに屈することなく、事件の真相を暴いていくリーガルミステリー。

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 中山いわく「主人公が無表情であるが故に、感情の表現が難しく、映像化は絶対無理だ」と考えていた原作の映像化。上川は「『規格の中に収まらない』のが主人公の命題なら、不破俊太郎は『規格の中だけにいる』異色の主人公である所ではないでしょうか」と不破役の魅力を語っている。

 毎話、日本社会の闇を描く社会派テーマを横軸に展開し、さらに警察組織の隠蔽体質や検察組織の官僚体質を暴いていくストーリーを縦軸で描いていく。脚本は荒井修子鹿目けい子三浦駿斗が担当。監督は村上牧人七高剛(高ははしごだか)、室井岳人らが務める。上川隆也、原作者・中山七里、プロデューサー・北川俊樹のコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)

上川隆也(不破俊太郎役)

Q.ドラマのご出演が決まった時のお気持ち、台本を読んだ感想などをお聞かせください。

脚本に続いて原作を読ませて頂き、骨子の頑健な世界観の中で奮闘する不破と惣領のバディに魅せられました。中山先生の作品は毎回、演じ甲斐を感じます。

Q.ご自身が演じる役の注目ポイントや、見どころを教えてください。

「規格の中に収まらない」のが主人公の命題なら、不破俊太郎は「規格の中だけにいる」異色の主人公である所ではないでしょうか。

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Q.ドラマを楽しみにしている視聴者の皆さまにメッセージをお願いいたします。

一話一話ご覧になるにつれて新たな謎が立ち現れてくる骨太のリーガルドラマ。是非お楽しみ頂きたいと思います。

原作者・中山七里

「能面検事」の構想を得た瞬間、「ああ、これは映像化が絶対無理な小説だ」とほくそ笑んだのを憶えている。何しろ表情筋が一ミリも動かないキャラクターが主人公なのだ。
 海外の映画やドラマと日本のそれを比べると相違点がいくつかあることに気づく。その一つが構図だ。海外のものはフルショット(全身を映す)が多く、日本のものはバストショット(胸から上を映す)ものが多い。つまり全身で演技をするか、表情で演技をするかの違いだろうか。
 バストショットを多用するドラマなのに、無表情のキャラが主役なのだから成立する訳がない。と、高を括っていたら何とテレ東さんからドラマ化のオファーが舞い込んだので驚いた。主役は困るだろうなと思っていたが、上川隆也さんが演じられると聞いてひと安心した次第。
さて無表情からどのようにして感情を表現されるのか。上川さんの演技に大注目。

テレビ東京ドラマ制作部・北川俊樹プロデューサー

シリーズ1作目の「能面検事」が出版され、直後に拝読し、ドラマ化のご相談を光文社さんに入れたのが、2018年のことでした。あれから7年。念願叶って今に至ります。シチラー(中山七里先生のファン総称)の僕としては、日々ドキドキワクワクの思いで脚本を作り、そして撮影に臨んでいる次第です。
さて、能面検事と呼ばれる不破俊太郎を演じていただくのは上川隆也さん。実際の能楽で使用される能面は“1つの表情に様々な感情が内包されていて、時に表出することがある”とされています。上川さん演じる不破検事も当然無表情です。ところがその表情の中に、様々な感情が込められていることが伝わってくる。そんな不思議な魅力が詰まった上川さんのお芝居にもご注目ください。「え、どういうこと?」と思われた皆様、是非ご覧ください。きっとご納得いただけると思います。
あと、せっかく中山先生の原作を映像化するんですから、当然、色々とどんでん返していく所存です。お楽しみに。

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