綾野剛VS亀梨和也、14年ぶり共演で魂のぶつかり合い!『でっちあげ』特別映像公開

綾野剛主演、柴咲コウ、亀梨和也らが共演し、三池崇史が監督を務める映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』(6月27日公開)より、本編映像に加え、メイキングや綾野×亀梨のインタビューなどが収められた特別映像と新写真が公開された。
【動画】綾野剛&亀梨和也、息ピッタリのインタビュー『でっちあげ』特別映像
本作は、小学校教諭・薮下誠一(綾野)が、保護者の氷室律子(柴咲)に児童・氷室拓翔(三浦綺羅)への体罰で告発されたことから展開していく、実話に基づく物語。週刊誌記者の鳴海三千彦(亀梨)が事件を実名報道したことで、薮下はマスコミの標的となり停職処分に追い込まれ、事態は民事訴訟へと発展していく。しかし、法廷で薮下は「すべて事実無根のでっちあげ」だと完全否認する。
特別映像のインタビューは、ドラマ「妖怪人間ベム」以来、実に14年ぶりとなる共演にも関わらず、「昨日会った? というテンションで会えちゃう」と言う綾野と「不思議だよね」としつつも笑顔で同意する亀梨の姿を映し出す。そんな息のあった綾野と亀梨だが、一緒にインタビューを受けるのはこれが初めて。綾野は、亀梨と初共演した時のことについて「自分の至らない芝居を真正面で受けてくれたんです。初めて共演者の人に認めてもらえたというような、すごくそれが残っていて支えになっているんです」とエピソードを明かし、14年が経ち2回目の共演となった本作では「今回また現場でこういう形で再会して、お互いの成長を確かめるようにすごく丁寧に作っていけた」と振り返る。さらに亀梨について「僕の方が年齢は上なんですけど、面倒見のいい兄貴肌」と言うと、亀梨も「お芝居の向き合い方をすごく悩んでいた時期にアツく語ったときがあって」と振り返りつつ、「それがすごく印象に残っていて、俳優業をやる上の恩人的な人」と信頼していることを明かした。
また二人が、「誇りに思う」(綾野)、「素敵な思い出」(亀梨)と振り返るのは、本作の見どころの一つでもある豪雨の中での対峙シーン。映像では、自身への疑いを晴らすために証言を得ようと、保護者宅のインターホンに向かって「お願いします!」と何度も頼み込む薮下と、それを待ち構えていたかのように薮下にフラッシュを浴びせる鳴海の姿が捉えられている。マスコミの報道で極限まで追い詰められた薮下は、雨の中、傘も差さずに鳴海の胸ぐらを掴み、感情を爆発させながら自分の思いを訴える。実はこのシーンは、人工的に雨降らしを行っているのではなく、なんと本物の大雨。テスト段階では晴天だった天候が本番直前で急に雲行きが怪しくなり、あっという間に豪雨が訪れたという。
このシーンの撮影について綾野が「亀ちゃんは嵐まで呼んじゃうから! 本当に強烈だった」と笑うと、亀梨も「それは剛くんでしょ! すごいですよ。最初は(スタッフによる)雨降らしだったのにリアル雨ですから。一瞬、10分くらい一気に」と続ける。さらに「傘も(足元に)置いておかないといけないのに風がすごいからギリギリまで剛くんが押さえていて。で、(本番が)終わった後パーン! と晴れて“嘘でしょ!?”って」と目を大きくしながら語ると、綾野も「普通に見たらスタッフさん降らせすぎって思うくらいの。(あまりに強い風と突然の豪雨に)脅威さえ感じた」と、奇跡のような出来事を興奮気味に振り返った。この日の撮影について亀梨は「シーンとすごくリンクしていて、素敵な思い出になっています」と嬉しそうに語る。綾野も「とても豊かでしたし一緒にできて幸せでしたし、このシーンを亀ちゃんと立ち向かえたことをすごく誇りに思うというか。自分の俳優人生の中でとても大事なプロセスになりました」と満足そうに振り返った。(加賀美光希)


