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連続ドラマ「水滸伝」原作・北方謙三が伝えた意外な言葉 プロデューサーが胸に刻む男の約束

原作者が絶賛! ドラマ「北方謙三 水滸伝」反町隆史の晁蓋と織田裕二の宋江
原作者が絶賛! ドラマ「北方謙三 水滸伝」反町隆史の晁蓋と織田裕二の宋江 - (C) 北方謙三/集英社 (C) 2026WOWOW/NTTドコモ

 織田裕二を主演に迎え、反町隆史亀梨和也ら豪華キャストが共演する連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」。シリーズ累計発行部数1,160万部を突破する、歴史大河小説の実写化に挑んだWOWOWの大原康明プロデューサーが、原作者・北方謙三が生み出した、キャラクターの魂を重んじた映像化へのこだわりを明かした。(編集部・入倉功一)

【動画】 織田裕二&反町隆史&亀梨和也の豪華3ショット!「北方謙三 水滸伝」インタビュー

 「北方謙三 水滸伝」は、不正がはびこる北宋時代の中国を舞台に、世を正そうと“志”を同じくする漢(おとこ)たちが、“天に代わって道を行う”=「替天行道」(たいてんぎょうどう)の旗の下に集う歴史大河小説。北方の美学と新たな解釈を散りばめ、大胆に再構築したその壮大なスケールから、映像化は困難とされていた。

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「男の握手だ」実現した約束

北方謙三が生んだ志士たちの物語が描かれる

 その困難に挑んだのが、実写版「ゴールデンカムイ」を成功に導いたWOWOW。大原氏は「2020年代の前半ごろ、クリエイターやキャストの皆さん、視聴者の皆さんに満足いただけるような大作を作っていこうというムーブメントがWOWOWで起こりました。ちょうどその時期に動き出したのが『ゴールデンカムイ』と『北方謙三 水滸伝』だったんです」と明かす。

 実写化に奔走した大原氏は、10代からの「水滸伝」ファン。「もともと歴史モノが好きで、中学生のころ、北方先生の『三国志』に出会いました。自分の知っている三国志と全然違う! と思いましたが、ハードボイルドで熱い漢たちの生き様に『なんでこんなに泣けるんだろう?』と感激したのを覚えています」

 高校時代に「水滸伝」を読破し、北方との出会いも果たした。「先生のサイン会があると聞きつけて、新宿の紀伊國屋に並びました(笑)。その時、『いつか先生の作品を作れるようになりたいんです』と伝えたんです。そう言われることもたくさんあったのではないかと思うんですが、先生は『そうか、じゃあ男の握手だ』と握手をしてくれたんです」

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 映像化への熱は冷めず、連続ドラマWなど、クオリティの高いドラマ作りで知られるWOWOWの門を叩いた。「まだNetflixさんのようなストリーミング媒体もない時代です。キャリアのなかで、映像化にチャレンジできる場所はどこだろう? と考えた時に、WOWOW以外の場所は考えられなかった」

「原作通りにしない」北方の希望

 まさに人生をかけたプロジェクト。映像化にあたり、大原氏は原作者の北方から、意外な言葉を投げかけられたという。それは「原作通りにやってはいけない」という言葉だった。「小説はこの作品の一部でしかないと。作家の仕事はペンを置いた時に全て終わっている。そこから先は監督やキャスト、クリエイティブの皆さんの勝負であり、自分はそれを観たい。原作通りにやることほど、面白くないことはないんだとおっしゃっていただいたんです」

 北方らしい矜持に応えるべく、制作陣は徹底してキャラクターの魂を追求した。「映像で表現するうえで原作からセリフを変えることがあっても、キャラクターを大事にすることを意識していました。原作は登場人物たちのモノローグも膨大な量で、それをセリフにするだけではキャラクターを描けない。これは脚本の藤沢(文翁)さんの尽力のおかげですが、原作にないセリフであったとしても『このキャラはこんなことを言わない』というものにしませんでした。視聴者の方にも『宋江なら確かにこう言うよね』と感じてもらえたら嬉しいですね」

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原作にないセリフであったとしても「このキャラはこんなことを言わない」というものにしませんでした

 完成した作品は、北方をもうならせた。「北方先生には非常に喜んでいただきました。例えば、予告映像にも登場する、宋江が(世直しの書)『替天行道』を書き記すシーン。原作に直接そういう描写はなく、先生に『あのシーンは小説では表現できない』と。また、映画ではなくドラマ化を選んだことにも『丁寧に描かれた登場人物たちのドラマが折り重なっている。ドラマでやってよかった』というようなことも言っていただきました」

 豪華キャストのスケジュール調整に全国17都府県でロケを敢行、セットや衣装まで北宋時代の再現に努め「作品の素晴らしさや魅力をプレゼンしている時はもう夢中でワクワクしていたのですが、蓋を開けてからは当然ながら非常に大変で……(笑)」と苦笑する大原プロデューサーだが、放送を待つ今、充実した思いを抱えているようだ。「北方先生の言葉をいただいた時は、苦労が報われた気がしました。『定年しても、再雇用で(最後まで)やるんだろ?』なんてことも言われています(笑)。今後のことはわかりませんが、私もそれくらいの気持ちで向き合ったドラマなので、ぜひ放送で皆さんに確かめていただきたいです」。

連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」2月15日(日)スタート 毎週日曜 午後10:00(全7話)
放送:WOWOW、配信:WOWOWオンデマンド、Lemino

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