マイケル・B・ジョーダン、一人二役で双子を熱演 『ブラックパンサー』監督最新作『罪人たち』特別映像が公開

『ブラックパンサー』シリーズなどのライアン・クーグラー監督最新作『罪人たち』(6月20日公開)から、主演のマイケル・B・ジョーダンが一人二役で挑んだ、双子の兄弟にフォーカスした特別映像が公開された。
クーグラー監督が自ら脚本、監督、製作を務めた本作は、1930年代、アメリカ南部の田舎町を舞台に、一攫千金の夢を賭けた双子の兄弟が、人知を超えた者たちの狂乱に巻き込まれるサバイバルスリラー。クーグラー監督と撮影監督のオータム・デュラルド・アーカポーによる、IMAX70mmフィルムカメラとウルトラ・パナビジョンカメラを組み合わせて撮影された、圧倒的な没入感の映像も話題を呼んでいる。
マイケルは、『ブラックパンサー』『クリード チャンプを継ぐ男』に連なるクーグラー監督とのタッグ作で、双子の兄弟スモークとスタック役に挑戦。特別映像でクーグラー監督は、本作が「双子の兄弟を主人公にした全てのジャンルを超えた作品」だと力強く語る。
映画の舞台は、1932年のアメリカ南部、ブルース発祥の地とされるミシシッピ・デルタ。 暗黒街シカゴで大金を稼いだ兄弟は、かつての故郷で一攫千金の夢を賭けた商売を計画する。それは、当時禁じられていた酒や音楽をふるまう、この世の欲望を詰め込んだようなダンスホールだった。開店に向けて二手に分かれて準備を進める兄弟を演じ分けたマイケルは、兄の「スモークは重荷を抱えたような口数の少ない男」、弟の「スタックは軽快な男で、つらい時でも笑顔で動き回っている」と説明する。
同じ場面を最低でも2回撮影しなくてはならないタフな現場。それでもマイケルは「スモークとスタックを演じ分けるのは信じられないような経験」と語る。クーグラー監督も「一緒に崖からダイブするようなリスクを伴う撮影でした。マイケルがこの二役を40~50回も同じ日に演じられるか、まるで実験のようでした」と証言しており、体力はもちろん、驚くべき集中力と強靱な精神力が要求される二人の主人公は「マイケルにしかできない役」だと断言。「マイケルは名実ともに映画スターです。これまでのマイケルとはまったく異なるパフォーマンスで 観客を魅了する瞬間を見届けてほしい 。本当に興奮するはずです」とその演技を賞賛している。
本作の視覚効果チームは、同じシーンでそれぞれの役を演じるマイケルを撮影して合成する古典的な手法と、別の俳優の頭部をデジタル技術で合成する最新技術を使用。10台のカメラで頭部を360度キャプチャできる肩掛け式のデバイスを開発し、マイケルが双子の片方を演じた後にデバイスを装着し、もう片方を演じたデータをもとにジョーダンの頭部の3DCGを制作し、代役の頭と入れ替えることで一人二役の“双子共演”を実現。驚異的な技術を駆使した映像にも注目の一本だ。
マイケルを筆頭に、ヘイリー・スタインフェルド、マイルズ・ケイトン、ジャック・オコンネルほか実力派俳優が共演。さらにスタッフには、アカデミー賞に輝いた美術デザイナーのハンナ・ビークラー、作曲家ルートヴィッヒ・ヨーランソン、衣装デザイナーのルース・E・カーターら『ブラックパンサー』チームが再集結する。(編集部・入倉功一)


