吉沢亮、公開延期の主演映画お披露目に感謝 「大変お待たせいたしました」

吉沢亮が17日、都内で行われた主演映画『ババンババンバンバンパイア』(7月4日公開)の完成披露試写会に登壇。昨年末に自身の不祥事が報道されたのち、本作の公開は2月14日から7月4日に延期。同イベントも当初は1月21日に予定されていたが延期となっていた。ようやく晴れ舞台を迎え、吉沢は観客に感謝の気持ちを届けた。この日は、板垣李光人、原菜乃華、関口メンディー、満島真之介、眞栄田郷敦、浜崎慎治監督も来場した。
本作は、奥嶋ひろまさによる同名漫画を映画化したラブコメディー。吉沢が演じるのは、銭湯のひとり息子である李仁(板垣)の「18歳童貞の血」を求め、銭湯で住み込みで働きながら彼の純潔を見守っていた450歳のバンパイア・森蘭丸。李仁がクラスメイトの葵(原)にひと目ぼれしたことから、李仁の恋の成就=童貞喪失の危機を回避すべく奮闘する。
スモークの中から登壇者と一斉に観客の前に現れた吉沢は「えー、皆様。大変お待たせいたしました。新たな公開日が決まり、こうしてたくさんの方にこの映画を心待ちにしていただき、心から感謝しております。森蘭丸を演じさせていただきました吉沢亮と申します。ぜひ最後まで楽しんでいっていただければ嬉しいと思います。今日はよろしくお願いします」とあいさつし、盛大な拍手を浴びる。
浜崎監督は「今日は映画『国宝』…」と、現在公開中の吉沢の主演作で彼が歌舞伎役者役を演じて話題になっている作品名をあげ、満島から「おいおい」とツッコまれつつ、「世界最高峰のバンパイアコメディ映画になっています。素晴らしいキャストがそろいました。このメンバーでこんな映画を作れることを僕は誇りに思っています」と胸を張って本作をアピールした。
本作は『国宝』とは打って変わった、愛と笑い、アクション、歌などがてんこ盛りのコメディ映画。吉沢はコメディ作品においては「お客さんにとっては笑えるけど、(演じている)本人たちは真面目に向き合えば向き合うほど面白くなる部分や、(演じる時に)こっちが変に楽しくなり過ぎないように意識しています」と明かし、「今作では李仁への愛、好き過ぎてしょうがない感じをどれだけ出せるかこだわりましたし、李仁くん以外の人と接している時はバンパイアとしているんですけど、李仁くんだけに見せる人間臭さみたいなギャップを意識しました」と振り返った。
そんな吉沢と映画『一度死んでみた』(2020)以来のタッグとなった浜崎監督は「いろんな大作をやられている中で、ちょっと感じが違うんですよね」と吉沢の変化を感じていることを打ち明け、「前回もコメディだったんですけど、パワーアップしているというか。吉沢さんは背中で語るタイプなんで、現場で細かいことは言わずにどーんとしている。本当にいろんな修羅場をくぐってきたんだな」としみじみと語る。そして、「吉沢さんに関してはコメディの帝王」と絶賛した。(錦怜那)