実写版『ヒックとドラゴン』が初登場1位!シリーズ最高の出足
全米ボックスオフィス考

先週末(6月13日~6月15日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、実写版『ヒックとドラゴン』が興行収入8,463万3,315ドル(約123億円)を上げて首位デビューを果たした。これは、3作あるアニメーション版のどれよりも良い好成績だ。アニメーション版のオープニング興収最高記録は、第3弾『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(2019)の5,502万2,245ドル(約80億円)だった。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル145円計算)
【画像】『ヒックとドラゴン』の実写キャラクター&ドラゴンたち
『ヒックとドラゴン』(2010)は、敵同士だったバイキングの少年ヒックと伝説のドラゴン“ナイト・フューリー”のトゥースの友情を描いたドリームワークス・アニメーションの名作。それから15年後に公開されることになったこの実写リメイク版は、オリジナル版の監督の一人であるディーン・デュボアが務め、シネマスコアの出口調査ではオリジナル版と同じA評価を得ている。
NBCユニバーサルは今年、米オーランドに『ヒックとドラゴン』エリアを含む新たなユニバーサル・スタジオ・テーマパークをオープンするなど社をあげて『ヒックとドラゴン』を盛り上げており、今回の結果は、見事に新たな世代のファンを獲得できたことを示しているといえそう。世界興収は1億9,764万5,315ドル(約287億円)。なお、ユニバーサルは実写版の出来には前々から自信があったようで、今年4月の時点で実写版第2弾『ヒックとドラゴン2』の製作を発表していた。2027年6月11日に全米公開される。
公開4週目の実写版『リロ&スティッチ』はワンランクダウンの2位。累計興収は3億6,658万7,790ドル(約532億円)、世界興収は8億5,858万7,790ドル(約1,245億円)。ちなみに、アニメーション版の『リロ&スティッチ』を手掛けたのは、アニメーション版『ヒックとドラゴン』と同じデュボア監督&クリス・サンダース監督だ。
『パスト ライブス/再会』が高く評価されたセリーヌ・ソン監督のロマコメ『マテリアリスツ(原題) / Materialists』は興収1,200万423ドル(約17億円)で3位デビューとなった。これはA24作品では歴代3位のオープニング興収で、出演はダコタ・ジョンソン、クリス・エヴァンス、ペドロ・パスカルなど。また、拡大公開となったトム・ヒドルストン出演作『ザ・ライフ・オブ・チャック(原題) / The Life of Chuck』が19位から9位にジャンプアップした。(編集部・市川遥)
6月13日~6月15日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ヒックとドラゴン』
2(1)『リロ&スティッチ』
3(初)『マテリアリスツ(原題) / Materialists』
4(3)『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
5(2)『バレリーナ:The World of John Wick』
6(4)『ベスト・キッド:レジェンズ』
7(5)『ファイナル・デスティネーション:ブラッドライン(原題) / Final Destination: Bloodlines』
8(6)『ザ・フェニキアン・スキーム(原題) / The Phoenician Scheme』
9(19)『ザ・ライフ・オブ・チャック(原題) / The Life of Chuck』
10(9)『罪人たち』


