『28年後…』全裸感染者のアレは全て偽物 「悪夢だった」撮影の裏側

人気サバイバル・ホラーの新章『28年後…』(全国公開中)を手がけたダニー・ボイル監督が、劇中に登場する感染者を撮影する際に起きた「悪夢だった」という出来事をPeople.comに明かした。
『28日後…』(2002)、『28週後…』(2007)に続くシリーズ最新作は、人間を凶暴化させるウイルスのパンデミックから28年経ったイギリスを舞台に、孤島で生き延びる生存者たちの姿を描いた作品。第一波で感染した者たちは、衣服がボロボロになり、全裸で本土を徘徊している。
「最近感染したばかりの人であれば服はまだ着ているだろうが、長期間感染している人たちは、その行動様式からして服は朽ち果ててしまっているはずだ」とボイル監督。感染者の中には、下半身が丸出しになっている者もいるが、主人公の息子スパイクを演じたアルフィー・ウィリアムズ(14)が未成年であるため、児童性犯罪防止法に基づき、撮影現場で人間が全裸になることは許されない。
インティマシー・コーディネーター(役者が身体を露出するシーン、センシティブなシーンで役者をケアする撮影スタッフ)からこのことを指摘されたボイル監督は、「最初はまったく知らなかった。あれは本当に悪夢だった」と回顧。下半身が露出する全ての感染者役には、偽物の性器を製作して、“全裸風”に見せる方法で乗り切ったという。
万が一、未成年者がいる撮影でキャストが全裸になったらどうなっていたのか。ボイル監督は「私は即、刑務所行きです」とComicBook.comに語っている。(編集部・倉本拓弥)


