綾野剛、柴咲コウを紳士にエスコート 劇中で見せる“凍る目”称賛

俳優の綾野剛が27日、都内で行われた映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』の初日舞台あいさつに柴咲コウと登壇。スマートなエスコートで柴咲を気遣った。この日は、亀梨和也、三池崇史監督も来場した。
【画像】柴咲コウ、大胆肩出しドレスで魅了!『でっちあげ』 プレミアフォトギャラリー
本作は、2003年に教師による児童へのいじめが認定された体罰事件の真相を追った、福田ますみのルポルタージュを『悪の教典』などの三池崇史監督が映画化。児童への体罰を行ったとして告発された小学校教諭・薮下誠一(綾野)が、メディアの過熱報道などによって追い詰められていく姿を描く。
初日を迎えたこの日は、キャストが客席側から一人ずつ登場。最初に通路を歩いてステージの階段前に立った綾野は、ロングドレスをまとい、ハイヒールを履いた柴咲を待ち、スマートにエスコートして登壇。降壇時はカメラにサインをするパフォーマンスがあったため1人ずつ降りるところを、またも柴咲をエスコート。そのほか、移動の場面でも常に柴咲を気にかける紳士的な一面を見せた。
そんな綾野が本作で見せる演技には、各界の著名人から絶賛のコメントが寄せられており、MCから「綾野剛という俳優のすべてがこの映画を形作る」(藤井道人監督)、「真実のにおいや肌触りを是が非でも取り逃がさんとする、綾野の気概に震える」(佐藤二朗)などの言葉が読み上げられると、綾野はそのたびに「うれしいです」を連呼し、「すみません。同じことを復唱して」とはにかんだ。
一方の柴咲が演じた、息子が薮下から体罰を受けていると告発する氷室律子役は「怖い」と評判で、三池監督も「あなたを見るにはスクリーンがでか過ぎる。怖すぎる」と告白。柴咲が「わたしの目の奥を見てください。わたしの目と対峙してください」とアピールすると、綾野は「僕はライブでそれを体感したので……。でも、この(スクリーン)サイズでコウさんの凍る目を見たいですね」と期待していた。
最後に綾野は「初めの10分はジェットコースターで、すごい勢いで物語が始まるので、そのスピード感にワクワクしちゃう感じはあると思います。そこにはホラーやヒューマンなど、いろんな要素がアンサンブルされています。それは三池さんがあらゆる作品をやっきたからこそ生まれた総合芸術だと思います」と自身の見解を示しつつ、「一つのエンタメとして映像やお芝居、シチュエーションを楽しんでいただいて、終わって持ち帰っていただいたときに、初めてこの作品は育っていくと思います」と観客に呼びかけた。(錦怜那)


