誰袖&意知が初めて触れ合う…!福原遥&宮沢氷魚が「幸せなシーン」振り返る

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の29日放送・第25回では、花魁・誰袖と田沼意知の心が通い合うシーンが描かれ、演じる福原遥と宮沢氷魚が同シーンを振り返った。
大河ドラマ第64作「べらぼう」は、江戸時代中期、貸本屋から身を興して書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎(横浜流星)の物語。脚本をドラマ10「大奥」(NHK)シリーズなどの森下佳子、語りを綾瀬はるかが務める。
福原が演じる誰袖は、吉原の新興勢力・大文字屋の女郎。少女のころから蔦重に片思いしていたが、第21回で意知と出会うなり一目ぼれ。蝦夷の上知を実現すべく暗躍する意知に、身請けを条件に協力を申し出た。以降、誰袖は間者として松前家第八代当主・松前道廣(えなりかずき)とその弟・廣年(ひょうろく)を相手に駆け引き。これまでは一方通行と思われていた誰袖だが、第25回では意知に歌を贈られる展開に。
福原は同シーンを「もともと意知にずっと好意を持っていて、身請けもしてもらいたいっていうのももちろんありますが、ずっとアタックはしているけど意知からの返事があまり感じられず、ちょっとモヤモヤさみしい気持ちでずっといたので、今回のシーンでやっと意知の本当の気持ちが分かって、自分のことを大事に思ってくれているんだなっていうのを感じられて、すごくうれしい幸せなシーンでした」と述懐。また、誰袖の意知に対する気持ちについて「誰袖はもう会った瞬間から一目ぼれで、「この人だ!」って、まっすぐな思いで好きになったと思います。そこから意知さんのいろんな部分が垣間見えてきて、すごく芯がしっかりしていて、筋が通っていて、凛としていて、包容力があって優しく包み込んでくれるようなどっしりとした意知さんに惹かれていったんだと思います」と分析する。
一方、意知は田沼意次(渡辺謙)の嫡男。田沼権勢の象徴として、若くして若年寄に昇進、異例の出世をとげる“プリンス”。意次が着々と実行してきた改革を、より推進し、政治的手腕を発揮、蝦夷開発にも積極的に携わっていく。
第21回以降、猛アプローチをかけてくる誰袖に対する意知の心の変化を、宮沢は「初めて会ったときは、「何者なんだろう」っていう、めちゃくちゃ頭は切れるし、直感もすばらしいけど、ちょっとした恐怖を感じていたと思います。身請けをただ求めているだけなのかなと。でもやっぱり一緒にいる時間が長くなればなるほど、どんどん惚れ込んでいって、最終的には身請けする覚悟をするところまで、誰袖に対する愛情が大きくなっていく」と分析。「ふと見せる強がっている瞬間っていうのは意知は気づくんですよね。(松前家の)ご家老がもう一回花魁を呼んでくれって言って、もう抜荷の証しもあるし琥珀も手に入ったんですけど、それでも疑われては困るからって実際に行く誰袖の後ろ姿を見たときに、彼女を守ってあげたいというか、こんな危険な状況に置いているのは自分で、でもそこから彼女を救い出せるのも自分しかいないって、たぶんあの瞬間に気付いたと思います」と意知に誰袖を“守りたい”という気持ちが芽生えていったことをポイントとして見る。
第25回では意知が誰袖に膝枕し、いとおしそうに誰袖の顔に触れるシーンがあったが、宮沢は「膝枕もそうですし、初めて誰袖としっかり触れ合う瞬間だったので、物理的に体が近づくことによって、2人の想いが近づいていくというのは演じていて感じました。単純に恋愛をしている描写がたくさんあったので、演じていてすごく楽しかったです」と話している。(石川友里恵)


