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田中圭「別の役をやるとしても嫌」 三谷作品でワンシーンワンカット撮影に奮闘

田中圭
田中圭

 俳優の田中圭が11日、都内で行われた映画『三谷幸喜「おい、太宰」劇場版』(公開中)公開記念舞台あいさつに出席し、全編ワンシーンワンカットで撮り上げた撮影を振り返った。

【トークノーカット】三谷幸喜、田中圭、小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチが登壇!

 本作は「short cut」(2011)、「大空港2013」(2013)に続き、三谷幸喜が脚本と監督を務めるワンシーンワンカットドラマの第3弾。作家・太宰治(松山ケンイチ)を敬愛する男が過去にタイムスリップし、太宰の恋人(小池栄子)にひとめ目ぼれし、彼らの運命を変えようと奮闘する。壇上には田中のほか、三谷、小池栄子、宮澤エマ梶原善、松山ケンイチも登壇した。

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 太宰治を敬愛する小室健作を演じる田中は、主演として膨大なセリフ量、動きを伴いながら全編ワンシーンワンカットの撮影を日に6回も行ったといい、その苦労を感慨深げに回顧。「(撮影地の浜辺に)行ってみるとお芝居のエリアが広くて、海辺で自然の環境下なので、潮位も日によって違っていて……天気も一致しない。演じてる時はワンカットでカメラを止めないので、大変でした」

 田中は「でも、ずっと動いているから比較的集中は途切れなかったです。汗が気になったりはしましたが、自分が主演なのでなるべくフラットでいようと心がけて撮影をしていました。楽しい6日間でした」とも話す。また田中は共演者にも触れ、「もし別の役をやるとしても全役嫌ですね。ずっとやっていて、(梶原)善さんみたいに(早着替えの際に)映っちゃいけないタイミングを図るのは結構疲れるし、山を行ったり来たりするので大変だなと思っていました」とカメラに映らないよう着替えをしたりしている梶原らの苦労を慮った。

 一方、太宰を演じる松山は、太宰と同じ青森出身であることから、自ら青森弁での演技を三谷監督に提案したという。

 松山は「結構東京暮らしが長くなっちゃって、シティボーイになっちゃったので」と笑わせつつ、「撮影前にもう一回青森に行って、RAB(青森放送)の内山千早さんという人がいて、うっちゃんと言われているんですけど、そのうっちゃんと青森の喫茶店へ行って、二人でずっと青森弁の練習をしていました。青森の方言もいろいろあって、津軽弁と下北弁が違ったりするんです。僕は下北側なので、自分の感じも入れたいと思ったので、かなりミックスされた青森弁になっていると思います」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)

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