ADVERTISEMENT

「べらぼう」戦慄の刺客がカムバック!「麒麟がくる」に続く怪演話題

第27回より矢野聖人演じる“丈右衛門だった男”
第27回より矢野聖人演じる“丈右衛門だった男” - (C)NHK

 横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の13日放送・第27回は、矢本悠馬演じる番士・佐野政言を巡る衝撃的な展開を迎え、その扇動力となった謎の男(矢野聖人)の存在が注目を浴びた(※一部ネタバレあり)。

【画像】男が丈右衛門を名乗っていた頃

 第27回「願わくば花の下にて春死なん」では、蔦重(横浜)の言葉からヒントを得た田沼意知(宮沢氷魚)の策もむなしく、米の値は下がらず田沼の評判は地に落ちることに。一方、佐野政言は念願かなって意知から上様の鷹狩りのお供の役目を与えられるが、そこで起きた騒動を引き金に意知への不信感を募らせていく……。

ADVERTISEMENT

 いつまでたっても出世できず、加齢により記憶がおぼつかなくなる父・政豊(吉見一豊)から罵詈雑言を浴び、希望の見えない日々を送ってきた政言。そんななかで意知から授かった鷹狩りのお供は、絶好のチャンスだった。しかし、政言の矢の刺さった獲物が見つからずチャンスを逃したうえに、政言の獲物を懸命に探した意知が家治(眞島秀和)に褒められ株が上がる事態に。いたたまれない様子の政言をじっと見ていたのが、矢野聖人演じるかつての丈右衛門だ。

 彼は平賀源内(安田顕)の破滅に関与が疑われる人物で、旗本の屋敷普請の図面をひいて欲しいと源内に近づくも、ある晩源内に気を失わせ、共謀していた使用人を斬り殺すと、源内にその罪をきせた。その後、ぱったり姿が見えなくなったが、まさかの再登場。しかし、クレジットには「丈右衛門だった男」とあり、どうやら偽名だった模様。その男は鷹狩の失態で落ち込む政言に近づくと、政言の矢が刺さった獲物を持参したうえで“田沼が獲物を見つけ、隠しているところを目撃した”と主張した。

 男の暗躍はこれに終わらず、後日は“田沼が佐野の大切な系図を預かると偽り、なきものにした”“田沼様より寄進された桜はみるみるうちに育ち、それは見事な花を咲かせ、「田沼の桜」とめでられているそうで。もとは佐野殿の桜ではございませぬか”と吹き込んだ。政言に心から同情している素振りを見せながら名は明かさず、明らかに意知を陥れようとしている様子。しかし、負のループに陥った政言は不遇の原因はすべて意知にありとばかりに凶行に及ぶこととなる。

ADVERTISEMENT

 男が政言に吹き込んだ噂や中傷はすべてでっちあげというわけではなく、佐野の系図をなきものにしたことは真実(投げ捨てたのは意次)であり、嘘に本当が混じっているだけに質が悪くSNSでは「人のうわさは怖い」「嘘にホントまぜるのはタチが悪い」「弱ってる心につけ込む」「佐野殿が気の毒過ぎる」「胃が痛くなってきた」と悲鳴が相次いだ。

 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022)で梶原善が演じた刺客・善児のポジションと見る声もある謎の男。不気味な存在感が注目を浴びていた矢野聖人は、特撮シリーズ「王様戦隊キングオージャー」(ラクレス・ハスティー/オオクワガタオージャー役)や「リーガル・ハイ」(井手孝雄役)、「ラジエーションハウス」(放射線技師・悠木倫役)などで知られる33歳。大河ドラマへの出演は本作が二度目となり、初の大河「麒麟がくる」(2020)では帰蝶(川口春奈)の夫で、舅の斎藤道三(本木雅弘)に毒殺される土岐頼純を演じ、その壮絶な死にざまが語り草となった。「べらぼう」でもインパクト大の役どころとなったが、果たして男は何者なのか? 治済の刺客と見る声が多いが、今後の動向が気になるところ。(石川友里恵)

NHKオンデマンド | U-NEXT

※このリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、リンク先での会員登録や購入などでの収益化を行う場合があります。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT