アニメ『果てしなきスカーレット』細田守監督がベネチア映画祭に初選出

細田守監督の新作アニメーション映画『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)が、現地時間8月27日から9月6日までイタリアで開催される、第82回ベネチア国際映画祭の「アウト・オブ・コンペティション部門」に初選出された。
「アウト・オブ・コンペティション部門」は、招待された世界的な名匠や話題作、ハリウッドの大作映画などを特別上映する、映画祭を彩る花形的部門。細田監督は今まで、ベルリン国際映画祭(2010年『サマーウォーズ』)、カンヌ国際映画祭(2021年『竜とそばかすの姫』※2018年『未来のミライ』は監督週間)に選出。今回で世界三大国際映画祭全てに選出されたことになる。
細田監督は、今回の選出に対し、「『果てしなきスカーレット』が栄えある第82回ベネチア国際映画祭に招待されたことを大変光栄に思います。いま、世界中で悲劇的な衝突を目の当たりにする中、愛を見つけ、共に手を取り合い生きることが、私たちの未来を肯定することに繋がると信じて、この新しい作品を全世界の皆さんに届けたいと思っています」とコメント。映画祭にも出席する予定だ。
『果てしなきスカーレット』は、国王である父の復讐に失敗し「死者の国」で再び宿敵に復讐を果たそうとする王女スカーレットの物語。芦田愛菜が主人公のスカーレット、岡田将生がスカーレットと共に死者の国を旅する日本人看護師・聖(ひじり)の声を担当するほか、役所広司、市村正親、吉田鋼太郎、斉藤由貴、松重豊、山路和弘、柄本時生、青木崇高、染谷将太、白山乃愛、白石加代子が声優を務める。
さらに、現地時間9月4日から14日にかけてカナダで開催される、第50回トロント国際映画祭 の「スペシャル・プレゼンテーション」部門に選出されたことも発表。細田監督はカナダ最大の都市トロントで開催される同映画祭にも出席予定。また本作は、12月12日よりアメリカで劇場公開される。(編集部・入倉功一)


