『呪怨』伽椰子役・藤貴子、25周年イベントに感無量“階段下り”の秘話明かす「監督がものすごく上手かった」

27日、映画『呪怨』(1999)の「呪!25周年 トシオくん生誕祭!『呪怨〈4K:Vシネマ版〉』舞台挨拶付先行上映」が新宿バルト9で開催され、初代・伽椰子役の藤貴子が登壇。藤は満員の客席を見渡し「こんなにたくさんの人に観ていただけて感激しています」と感無量な表情を浮かべていた。イベントには藤のほか、柳憂怜、大家由祐子、三輪ひとみ、三輪明日美、松山鷹志、吉行由実、藤井かほり、清水崇監督と懐かしいメンバーが勢ぞろいした。
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本作は、1990年代後半にジャンル映画として特化したVシネマの一つとして、20世紀最後の年に誕生した『呪怨』シリーズの始まりとなる作品を、制作から25年を経て、初の劇場公開版として清水監督自ら監修し4Kリマスターに変換。
清水監督は「25年前、しかもVシネマだった作品が、こんな広いキャパの映画館で上映されるなんてありがたいです」と語ると、伽椰子役の藤も「こんなにたくさんの人に観ていただいて感激です」と表情を崩していた。
25年前に『呪怨』に出演したことで藤は「ホラーの吹替えのお仕事があると『面倒くさいから藤さんでいいんじゃない』とオファーされることがありました」と笑うと、清水監督が「ホラーのイメージがついてしまったのは、やりづらかったのでは? 申しわけない」と謝罪。藤は「全然」と否定すると「私のことを覚えてもらえた作品ですし、楽しかったです」と笑顔で答えていた。
また、劇中で伽椰子が階段を下りるシーンについて話が及ぶと、清水監督は「俳優さんとはいえ、階段を逆さになって下りるというのは恥ずかしいもの。まずは羞恥心を捨ててもらわなければいけないと思って、僕が演じてみたんです」と裏話を披露。藤は「監督がものすごく上手く演じるんです。しかもいろいろと指示が細かくて、再現するのが大変でした」と愚痴をこぼすと「血のりを使っている関係で、一発で撮らないといけないという制約があったんです。だからこそ集中力が保てました。でもかなり腕がきつくて、当時は『どうしてくれるんだ』と思っていたんでよ」と懐かしそうに語っていた。
そしてこの日は、映画『呪怨』に登場するキャラクター・敏雄、そして藤、清水監督の誕生日ということで、サプライズで“呪いの黒い花束”のプレゼントが。藤は「私の劇団の事務所も新宿で、『呪怨』が劇場で公開され、はじめて舞台あいさつを行ったのもテアトル新宿と、なにかと新宿には縁があるんです。そんな新宿で、しかもこんな大きな劇場でみんなと舞台あいさつができて良かったです」と感無量な表情を浮かべていた。(磯部正和)
『呪怨〈4K:Vシネマ版〉』『呪怨2〈4K:Vシネマ版〉』は8月8日より新宿バルト9ほかにて2作品同時劇場公開(2本立てではなく、それぞれの上映)


