King Gnu井口理、映画『国宝』完璧すぎて「歌いらなくね?」 オファー時にプレッシャー

井口理(King Gnu)が25日、都内で行われた吉沢亮主演の映画『国宝』(公開中)特大ヒット記念舞台あいさつに、“原摩利彦 feat. 井口理”として主題歌「Luminance」を担当した原と共に登壇し、オファー時の思いやレコーディング時のエピソードなどを語った。この日は主演の吉沢亮、李相日監督も来場した。
小説家・吉田修一が3年間、歌舞伎の黒衣を纏って楽屋に入った経験をもとに書き上げた同名小説に基づく本作は、極道の息子として生まれながらも歌舞伎の世界に飛び込み、芸の道に人生を捧げる立花喜久雄(吉沢)の50年を追う一代記。7月24日までの公開49日間で観客動員510万人、興行収入71.7億円を突破した。
サプライズ登壇した井口は「こういう場は不慣れなもので、温かく見守ってくださると助かります。楽しく4人でお話させていただければと思います」と友人でもある吉沢を見ながら笑顔であいさつ。主題歌については、オファーを受け、まずはラッシュを観させてもらったというが、そのときのことを「正直“歌いらなくね?”って思ったんですよ。クリエイティブが結集されていて、その時点で完ぺきだったので。プレッシャーもありました」と振り返る。
李監督は「喜久雄が女方で、女性とも男性ともつかない声ということで井口さんしか考えられなかった」と説明すると、吉沢も「(井口しか)いないですね。最後に喜久雄が見ている景色というか、そこから降りてくるような声というか、グチャグチャした思いを昇華してくれるような美しい歌声と音でした」と称賛。一方で、「そもそも、この作品の主題歌って何? 想像がつかなかった」と打ち明ける吉沢。「理が素晴らしいことは知ってますけど、主題歌ってどうなるんだ……という不安はありました」と素直な思いも吐露した。
さらに吉沢は「アドリブがあったと聞いた」と井口に水を向ける。すると原が「間奏の歌詞がないところで『即興で何か出してもらえないですか?』と言って、23~24テイクぐらいやってもらって、結局ファーストテイクを(使った)」と知られざるエピソードを披露。井口は「結局ね、出なかったんですよ。僕、他人の前で歌うのメチャクチャ苦手なんですよ。あんまり見られたくないというか、自意識が働いちゃうんで」とはにかんでいた。(錦怜那)


