「私の夫と結婚して」ホラー級の恐ろしさ!白石聖の“完璧”なヴィラン話題

小芝風花&佐藤健ダブル主演による Amazon Original ドラマ「私の夫と結婚して」の最終話が25日より配信スタートとなり、小芝演じるヒロインを苦しめたヒール役で圧倒的な存在感を放った白石聖に戦慄、絶賛の声が相次いでいる(※一部ネタバレあり)。
現在、Prime Videoの国内トップ10で1位を独走中の本作は、韓国で漫画化・ドラマ化もされたNAVERウェブ小説を日韓共同で新たにドラマ化。親友・麗奈と夫・友也に裏切られたうえに殺害された主人公・美紗が10年前にタイムリープし、親友と夫を破滅させようとリベンジを図るストーリー。お人好しで嫌と言えない性格から親友に支配されてきた美紗を小芝、美紗の一度目の人生ではまったく接点がなかったにもかかわらず二度目の人生で積極的にかかわってくる部長の鈴木亘を佐藤、美紗の一度目の人生でマザコンクズ夫の友也を横山裕、美紗の幼馴染で唯一の“親友”麗奈を白石が演じた。
~以下、最終話までのネタバレを含みます~
白石演じる麗奈は、美紗が自分より不幸でいることの優越感を人生の糧としているような人物。学生時代には美紗を陥れクラスで孤立するように仕組んだこともある。社会人になってからも契約社員として美紗と同じ勤務先に入社し、一度目の人生では美紗の企画を横取りして正社員となり、美紗の婚約者・友也を奪った挙げ句、死に至らしめた。美紗の二度目の人生では、妊娠したと嘘までついて友也と結婚にこぎつけるも、それが美紗の計画であったことを知ると怒り狂い、リベンジを誓った。
第8話以降、クズ夫を押し付けられ完全にキレた様子の麗奈が一体何をしでかすのか、美紗&亘と同様、視聴者も戦々恐々とする中、浮かび上がったのは麗奈の過酷な幼少期。自分と同じ哀れな人生を送る美紗に近づくことでもちこたえようとするものの、思惑が外れ、ますます孤独を募らせる姿には「胸が苦しくなった」「切ない」と同情の声も。懸命に生きようとしているにもかかわらず誰にも愛されることのない自身と、人に愛される美紗を比較することで負のループに陥り、クライマックスではもはや誰にも止められない“モンスター”と化し、視聴者を震え上がらせた。
特に、亘を追って富山に向かった美紗が、亘の妹・未来(黒崎レイナ)から知らせを受け、麗奈もまた富山を訪れていることを知る場面はまるでホラー。麗奈のSNSには富山で自撮りした写真が多数アップされており、その先には美紗の祖母との2ショットが……!
そして美紗と麗奈の雪中、観覧車での“対決”。雪中では麗奈が目を剥きながら美紗への積年の憎しみを爆発させ、首を絞める凶行に。観覧車では怯える美紗を前に昔話をしながら美紗への執着をつらつらと語り、甘い声とドスの効いた恫喝を繰り返す姿は完全に“壊れている”様子。一方、韓国版よりも麗奈と亘の対峙シーンが増加しており、麗奈が意外な協力者を得て邪魔者・亘を排除すべく罠を張り巡らせていく展開も見ごたえ十分。
ネットでは白石の熱演に「目力が怖かった」「悪役をあそこまで演じれるってすごい」「狂気を孕んだ麗奈の演技に完全に引き込まれた」「最終話は震え上がった」「悪女がハマりすぎ」「白石聖しか出来なかったんじゃないかな」「麗奈が理想のヴィランでした」「白石聖さんの演技力が凄まじかった」と圧倒される声でにぎわっている。
プロデューサーのソン・ジャヨンいわく、白石に対しアン・ギルホ監督から“役づくりのために顔の筋肉をうまく使えるようにしてほしい”というリクエストがあったとのこと。白石自身は「自分の殻を破るようなきっかけとなった作品」「覚悟を決めてお受けしないとと思った」とインタビュー動画内で話しており、演技面では特に「麗奈って嘘をつくのがすごく上手なので本来思っている感情とはまた別に人の見え方をどう見せるかみたいな2つの感情を持っていて、常に二重人格みたいなところ」に苦戦したと明かしている。
2026年放送の大河ドラマ「豊臣兄弟!」では、仲野太賀演じる主人公・小一郎(後の秀長)幼なじみ・直(なお)役に抜擢された白石。近年では「恐怖新聞」(2020・主演)、「カナカナ」(2022)、「とりあえずカンパイしませんか?」(2023)、「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(2023)、「幽☆遊☆白書」(2023)、「新空港占拠」(2024)、「しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~」(2024)などのドラマに出演。映画『PRINCE OF LEGEND』(2019)、『胸が鳴るのは君のせい』(2021)でヒロインを演じた。(石川友里恵)


