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南沙良×出口夏希W主演!映画『万事快調<オール・グリーンズ>』2026年公開決定!

朴秀美(南沙良)と矢口美流紅(出口夏希)『万事快調<オール・グリーンズ>』
朴秀美(南沙良)と矢口美流紅(出口夏希)『万事快調<オール・グリーンズ>』 - (C) 2026「万事快調」製作委員会

 当時21歳という若さで松本清張賞を満場一致で受賞した波木銅の小説「万事快調〈オール・グリーンズ〉」が、『猿楽町で会いましょう』の児山隆監督により映画化され、南沙良出口夏希がダブル主演を務めることが発表された。公開は2026年を予定している。また、映画化発表にあたり、クリエイティブミクスチャーユニットNIKO NIKO TAN TANの書き下ろし主題歌「Stranger」を使用した超ティザー映像も公開された。

【動画】南沙良×出口夏希の不適切な青春が始まる!『万事快調<オール・グリーンズ>』超ティザー映像

 本作は、未来が見えない町に暮らす朴秀美(ぼくひでみ)と矢口美流紅(やぐちみるく)が、自分たちの夢をかなえるために一攫千金を狙い、同好会“オール・グリーンズ”を結成し、禁断の課外活動を始める物語。ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る秀美を演じるのは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」「光る君へ」に出演し、映画『愛されなくても別に』で主演を務めた南。もう一人の主人公、社交的な陸上部のエースでスクールカースト上位に属しながらも、家庭では問題を抱えている映画好きの美流紅役は、「non-no」専属モデルを務めながら、俳優としても『赤羽骨子のボディガード』『か「」く「」し「」ご「」と「』など話題作への出演が続く出口が務める。

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 南は本作の出演について、「鬱屈した世界を踏み潰して進もうとする彼女たちは、無軌道で危なっかしくて、どうしようもなく愛おしく感じました。傷を負っても走り続ける姿は本当に輝いていて、演じていてその力強さに救われる瞬間が何度もありました」と語る。出口は脚本を読んだ感想を、「とても痛快な気持ちになり、このような役を演じた事がなかったので、美流紅を演じられる嬉しさと、面白そう! という気持ちが湧いてきました」と明かした。

 監督を務める児山は、自身の青春時代を重ねながら「この映画は青春時代がただ過ぎ去っていくことを指をくわえて見ていることしかできなかった男が監督した“青春映画”だ。あの頃好きだったもの、逃げ込んでいたもの、救われていたもの、全部詰め込んだ」と本作に込めた想いを語っている。

 公開されたティザー映像は、秀美(南)が「青春て、谷口さんみたいなのを言うんでしょ。部活、恋、卒業なんてしたくないって」と少しイラつき気味に話し、それに対し美流紅(出口)が「そういうのは、漂白された青春のステレオタイプだから。全部嘘っぱちだよ」と返すシーンで幕を開ける。そして、主題歌「Stranger」の疾走感あふれるメロディーが流れる中、秀美と美流紅それぞれの日々の様子や、二人がお揃いのグリーンのツナギを着用し大金を手にしている姿などが映し出されていき、ラストには「不適切な青春がはじまる」という文字が浮かび上がる映像となっている。キャストと監督、主題歌を務めたNIKO NIKO TAN TANのOCHAN(Vo,Synth)のコメント全文は以下の通り。(加賀美光希)

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朴秀美役/南沙良

何ひとつ快調じゃない日常のなかで、乾いた感情は不安や閉塞感を助長させる、と思います。
そんな鬱屈した世界を踏み潰して進もうとする彼女たちは、無軌道で危なっかしくて、どうしようもなく愛おしく感じました。
傷を負っても走り続ける姿は本当に輝いていて、演じていてその力強さに救われる瞬間が何度もありました。
刹那的な疾走感に、身も心も委ねながらとにかく走り抜いた撮影期間だったと思います。
この作品が「どこへも行けない」と感じてしまう私たちに確かな力を与えてくれるものになっていると信じています。

矢口美流紅役/出口夏希

脚本を読み終わった後、とても痛快な気持ちになり、このような役を演じた事がなかったので、美流紅を演じられる嬉しさと、面白そう! という気持ちが湧いてきました。
撮影は、同世代の方々とお芝居させていただく事で刺激を受けながら、日々、美流紅を作り上げていけたかな。と思っています。
悩みはたくさんあるけれど、人生を変えたくて一発逆転にかける高校生活。
後先考えずに真っ直ぐに突っ走る不適切な青春物語です。
この痛快さと彼女たちの行く末をぜひ感じていただきたいです!

監督:児山隆

思い返してみると、僕にはいわゆる“映画みたいな青春”はなかったと思う。
陸上部には入ったけれど3か月も続かなかったし、誰かに夢中になってこっぴどく失恋するようなこともなかった。
“青春”なんてものは、たぶん、もっと選ばれた人たちのものだったんじゃないかと少なくとも当時の自分は思っていた。
教室の隅っこで、漫画やアニメ、映画や音楽にばかりふれていた。
それらの中にしか自分の居場所はなかったし、誰も知らないものを知っているという、ちっぽけな優越感でなんとかバランスを取っていたんだと思う。
この映画は青春時代がただ過ぎ去っていくことを指をくわえて見ていることしかできなかった男が監督した“青春映画”だ。
あの頃好きだったもの、逃げ込んでいたもの、救われていたもの、全部詰め込んだ。
そうやってできた『万事快調』は、あの頃のひねくれた自分が観てもきっと面白いと言ってくれる映画になったと思う。
そうか、自分にもちゃんと青春があったんだ。
それはきっとこの映画を撮るための。
とまあ、なんだかそれらしいコメントはこの辺にして……、
超絶スーパーおもしろカッコいい映画が爆誕したんでみんな絶対観てね!!!!

主題歌:OCHAN(NIKO NIKO TAN TAN)

この度、主題歌を担当させていただきますNIKO NIKO TAN TANです。制作チームから「青春」をテーマに楽曲制作のオファーをいただき、映像や原作を拝見して、女子高生の諸刃の剣的な青い疾走感と、作中のモチーフである緑を重ねて碧色をイメージに制作しました。青春をテーマにするということが自分自身の中でも新鮮な体験で、バンドにとっても大切な一曲に仕上がったと思っています。映画とともに楽しんでいただけたら嬉しいです。劇場公開をお楽しみに!

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